※二葉ちんと一くん。ちょぃエチ


 神崎二葉、18歳。
 神崎一、三十路。
 関係、姪とおじ。

 それ以上でも、それ以下でもない。彼らは姪とおじの関係以外の何物でもない。だから、ここから先、見知ったことは当然、こころの中だけの秘密だ。それが約束できないというのなら、神崎一はヤクザの若頭なので指の一本はなくなる。へたをすれば命がなくなる覚悟で知るしかないと思うべきだ。それがだめなら、ここから先に進めると思うな。ここから先は、力のみが正義。ま、もっともヤクザの中の話だ、正義という言葉はお笑いにすぎないのだろうが。


 いつからだったか、なんて聞くだけ野暮というもの。もしかしたら、その人に会ったその時から心奪われていたのかもしれない。それはずぅっと昔の、物心つくずっと前のことだけれど、年の差も、血のつながりだってそんなものはまったく関係ない。人の思いにどうこういったところで、なんも意味もないってことはきっと、一度でも「恋に落ちたことがある」人ならきっと分かってくれるだろうと思う。ただ、その人の隣にいたくて、それ以外のなにかに意味があるなんて思えない。他のことなんかバカバカしいと思うくらいだ。その気持ちを恋と呼べる年齢になるまで、二葉は15年もかかってしまった。自分の鈍さに呆れるしかなかったけれど、でも、過ぎてしまった年月を思ってもしかたない。理解したからには、全身でぶつかっていくしかない。それが不毛とか、穢れとか、どんな呼ばれ方をしようとも。少なくとも、純真な気持ち以外の、なにか損得をもった考えなんて一つもしていないというのに。

 
 ヤクザの跡目を継ぐということは、一の兄が「俺は継がねえ」と強い気持ちで言い放ち、そしてその娘が生まれてから決まったことだ。周りのみんなは生まれた時から決まっていたと言わんばかりの目を一に向けるけれど、ほんとうはそうではないことを当人が空気を通じて一番よく知っている。もちろん、そうなることを願ってもいたのだから一としては嬉しいことだったはずだ。そう、兄の娘が二葉でなかったのなら、最高の想いを味わっていたはずだ。どこにでもひずみは生じてしまうものだ。すべてがゆがんでしまうくらいの強いひずみが。一は今苦しんでいた。どうして、ここでこうしているのが姪である二葉なのか、と。だがそれを言葉にすることはできない。それをなにより悲しむのは姪の二葉に他ならないからだ。


 血筋がどうのという関係は、ヤクザの世界ではなかなかに強いつながりだ。だからといって、この世界は実力がものをいう。もちろん実力といっても、ケンカの強さや弱さだけではない。ケンカの強さを含めた、総合的な強さと、そして他のなにもかもへの適応能力、ポーカーフェイス、意志の強さ、いろんなものが混ざりあったことごとのいろいろだ。それらを踏まえたうえで、一は神崎組の次期頭目に選ばれた。それは誇るべきことだ。ただの世襲ではないことは、兄である零がヤクザの道を投げ出したことからもうかがえる。それでも。



「ん、ん、……はむ」
 二葉が慣れたように一のことを責め立てる。こういった関係になったのは、いつの日からだったのか。思い出そうとしたが、こんなただれた関係のなかで思い出せるほどにすっきりしたものなんかじゃないのだろう、きっと。だからこそ、二葉にも一にもその始まりと呼べるなにかなんて思い出せないのだ。今の状態は、一のトランクスをずり下ろして、そこから出るのはペニスだなんて誰でも分かるだろうとは思うけど、まだ勃ってないソレを口にして、二葉は慣れた手先、口先でソレを刺激した。ぺろぺろと。時に、くちゅくちゅと。簡単に起きるソレを「一のチンチンは、エッチい」と揶揄して、さらにヌルヌルになるよういざなう。

 こんなふうで、ヤクザの頭目なんて嗤われる。それを何度、二葉から見下されるたび思ったことか。けれど、それでもやめられないのは、どうしてなのか。それは一にも分からないのだった。とろりと粘液でつながる一のソコと二葉の唇は、とてもいやらしい。ぶちん、なんて音がするはずもなく、音なく理性というやつは知らないうちに弾けて消えた。



15.4.14

二葉ちゃんにいいようにされる、若頭の話。アホです。


だいぶ前に書いてた話なのですが、これ以上書けそうな気が、ケツ堀ぐらいしか(もち相手は二葉っちwww)ないので、もし、読みたい方がいれば声を上げてクダサァイ。よろ。
理性が消えた神崎くんの話、よろー。みたいな流れでww。

年の差はいとおしい。
ではね。
2015/04/14 22:19:14