※ 久我山→姫川 小ネタ&ボツ集

似たようなのばっかだしwww
書いたやつ頭悪いのかとw


 小学生のときからずっと思い続けてきたその人。しゃらっと程度よく切られた髪は、数年後にはリーゼントになっていたけれど、そんなことは真心の敵になるはずもなく。好きだと思う気持ちは彼が転入してからは、なくなるどころかさらに日増しに増していって。そんなはずないと何年もの間思ったけれど、やっぱりどうしてか彼のことしか目に入らない、思えない。そして、彼のために女になれると思ったことで自分の思う、愛とか恋とか、そういう感情に決着をつけることができたのだろうと思える。今ならば。むしろ、結ばれなかったのならば今はどこでどんなことをしていたのだろうかと、まったく想像がつかない。ただ、今は結婚も決まったのだ。そんなことを考えるだけばからしいというもの。何よりの女の幸せは、きっと初恋の彼と結ばれて、添い遂げることなのではないだろうか。あまちゃんと笑われそうな離婚はびこる世の中でそんなことを思う。
 ただ気がかりなのは、今まで男として生きてきたこともあり、男性と「お付き合い」したことがないということ。相手が幼なじみだということ。この二つだ。男性、つまりは異性とずぅっと潮は思ってきたけれど、竜也はそうではないかもしれない。だが、決定した結婚の二文字は彼の一存くらいでは動かし難いことを潮は知っていた。それは姫川財閥というものがあるから。そんなことを気にしているのは嫌だけれど、こういうギリギリの線の話にはもってこいかもしれない。断れないと知って聞く返事については、余裕があった。もちろん、返事は応なのだったが。
婚約の約束まで取り付けてから、竜也から個人的な連絡がメールで届いた。結婚式うんぬんの話ではない。

※ なにを書きたいか忘れた…w


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 好きだと思うことがこんなに驚きの連続になるだなんて知らなかった。思うことで胸が熱くなってドキドキして、ふれたいと思ってキスしたいと思う。それはフワフワとした明確な願いではないけれど、きっときれいななにかだ。これを何と伝えたらよいだろう。
 潮がサンマルクス修道院を卒業し、竜也に会いに行った。もちろんアポなし。なぜなら、まだ合鍵は持っていたし、竜也は返せと言わなかったから。二人で動かした株の世界。その思い出が詰まった部屋。浮き足立った気持ちで部屋に向かう。
 見上げた先に、眩しいほどの晴天の空。ぽっかりと空いた心の穴はやがて埋まるだろうと思っていたけれど、泣けそうなほどに、まだ埋まらない。どこにいってしまったのだろう。この心の穴の大元は。
「……無い」
 建物自体が消失していた。あの思い出の部屋どころじゃなくて、建物ごと。なくしてしまった思い出が、さらに心の穴はえぐみを増して広がるばかり。この好きだと思う気持ちも、ずくずくと傷むみたいに広がっていく。まるで勿忘草のような思いを抱えて、潮はその場を後にした。

※ 原作で、女としてあいにこいよという男鹿の言葉に従った久我山



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「子ども? それならサッカーチームくらいはほしいかな」
 絶句する周りの態度に、ふんと鼻で笑ったのは潮だ。冗談に決まっているだろうと言わんばかりの目で。
「ラグビーチームぐらいでもいいな」
「それなら相手はビッグダディじゃねえと」
 どちらの言葉も同じくらい辛辣だ。
何より心の中で何度もツッコんだのは、なんで野球チームじゃなくて、サッカーチームなんだよ!果てはラグビーチームなんだよ!つまりはそういうこと。



※ 注:野球チーム=ナイン
サッカーチーム=イレブン
ラグビーチーム=15
とにかく子だくさん希望って話
姫川夫妻ネタで間違いない


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 埋めようのない差が二人の間にあって、それでどうすればよいか分からなくなっている。そもそもの答えが分からない。好きとか嫌いとか、愛とか、信じるとか、そういう当たり前のことでとても必要なことのすべてが、分かっているような顔をして、本当はまったくわからない。それを知らないと言ってしまえるお前が眩しい。
「俺にはわからねぇよ。知りたいとも思わない。くだらねえんだよ。お前たちのいうことも。おとなとかってやつらのいうことも」
 そう言って愛や希望をないものとして見ようとしないお前が、いとおしくも悲しかった。だが、それをどう伝えたらよいだろう。言葉ばかりの愛、恋、希望、夢。すべて見せ続けられて生きてきたお前。それを見ることすら許されなかった私。だからといって、それらを願わないことは悲しいことだ。それもお前の眩しいところ。
「周りの奴らは俺たちに依存する。これは情なんかじゃねえ。そんなこと昔っから分かってたろ? それなのに、オメーがそんなことを言うのかよ」
 愛を語る私を嘆く。そんなお前が眩しくて仕方ない。それでも私は唱えよう。これは愛情であると。それは依存ではなく、誓って、本当の私の気持ちであるのだと。お前がどんなに目を背けたとしても、何度でも。
「俺はそんなの信じないね」
 依存とは一方的に求め、乞うだけの独りよがりだ。与えられることを求め、相手への強要をすること。返してほしいと求めることは、依存と呼ばれるのだろう。もちろん、求めないわけではない。それならば、私のこの気持ちもまた依存なのだろうか。それは答えのでない自問自答。だから、それが本当であるのかどうか、それを知るためにはお前といるしかないんだ、きっと。


※ 初告白。好き&実は女でした。

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「何をしてるんだ?」
 竜也が紙で何かを磨いている様子だ。だが「何でもねぇよ」とサッと身を屈ませかくれるようにしてしまう。何やら潮から隠れているようだが、わざとらしい。そして竜也らしくもない。それは構ってくれと言う意味なのだろうか。その手に乗るかと潮は鼻を鳴らしてスルーした。
 どうやら潮の読みは正しく、隠れながらもわざと近くでコソコソと作業を続ける竜也。こんなことは今までなかったので珍しい。だが釣られた餌にすぐに食いつくなどと浅ましい。もう少し泳がせておこうか、などと考えていると竜也はサッと立ち上がった。それは手に持ったまま。その姿を反射的に目で追ってしまう。
「手ぇ出して」
「は?」
「いいから」
 手を出すと、小指にジュースのプルトップの輪っかになった部分を切ったところを指輪のように、竜也は潮へと嵌めた。そのすぐ近くに本物の高級な結婚指輪が光っていて面白い。玩具の指輪を付けられて、思わず言葉を失い目を何度もパチクリさせた。
「え?は?な?」
「ゆびわ」
 くつくつと笑いながらそのおかしなことになっている手を見て竜也は笑う。何がしたいか分からないが、胸の中はぽやんと温かだ。子どもの遊びだ。ままごとだ。それは、幼い頃の懐かしい願い。
「ジョークだよ。ジョーク」
 切った部分を危険がないように紙ヤスリでカリカリとやっていたらしい。丸くなった切り目を指でなぞって、その稚拙な指輪を見て微笑んだ。胸がこんなに温まるだなんて。子供騙しのプルトップ指輪一つで。


※ ひめかわ夫妻

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 ベッドが軋む。竜也が腰を動かすたびにギシギシと音を立てて軋む。そのたびに切ない思いが溢れてくる。泣けるくらいに溢れてくる。潮の嬌声は止まない。それと同時に涙も流れて、これまでの生活を投げ捨てる選択を思う。最後の晩餐。竜也しか愛したことのない肢体が彼の下で快楽に踊る。その涙は過去のよい思い出を含めた、すべてを洗い流そうとしているかのように流れて。だが、そんな過去すら消すかのように、竜也は腰を動かしながらその涙を舐めとることで示した。涙すら許さない。そんな別れもある。否、それはもしかしたら、愛情の残滓なのかもしれない。などと潮は心の中だけでやさしく願った。この男とか女とか、そういった面倒なことを赦して愛を教えてくれた初めての人。その目は今は誰を映しているのだろうか。せめて、今夜だけは目の前にいる者を映してほしいと願いながら潮はその快楽に身を沈めた。
 愛している。
 愛していた。



※ 姫川夫妻の離婚前夜

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14.10.26

最近ケイオスリングスやってますさとうです。姫川と久我山の夫妻ネタ含むごちゃ。でも一本にまとめられないやつ
そんなんを葵ちゃんとかでやってもおもろいかもなー。

今は日本シリーズで阪神鳥谷うちましたー。マルチヒットって何回も言ってます実況おもろい。


姫川と久我山の話は、こんな感じで頭の中にチラホラあるんですがかたまりません。
もし、こんなんよみたいなってのがあれば教えてくだされぃ!
思いついたら、書けるかと思います。内容が書いてておもしろそう(?!)なら書くかと。変な意味で深読みしそうな自分…
2014/10/26 21:06:53