血だまりの中で男が数人立っていた。生き残った。ただ、それだけだ。血を浴びたその男たちはまさに夜叉。だがその表情は生気がなく、夜叉とは思えないそれ。その生き残った男たち以外に動くものはない。生き残ってしまった。男たちは誰にも言わない思いを抱え、ただ血だまりのなかを歩く。それは生き残ったものたちの枷となって。
「俺ぁ、守るものがなくなっちまった」
 そう言って去ったのは銀時だけではない。涙を流す余裕があるものは誰もいなかった。夜叉と呼ばれて、それで戦い続けた。暗く長い戦いを。こうやって血飛沫をあびてそれももう終わった。侍の生きる場所など、探す方がどうかしている。そう心のなかで何度も反芻して。戦争でなくしたものを何度も数えて。さよならも言わずに、彼らは消えた。大舞台から。



14.10.09

初銀魂文。
もちろんギャグマンガなんでマンガ描きたいな。キンタマは描かねぇぞォおい!

これからタラタラ銀魂読んでいきます。文増えるかな?ギャグマンガだからどうかな。ボーボボとか好きなんだけど描いてないからな。
ちなみにこれ大戦終わった時のシリアスな雰囲気書きたかったダケ

2014/10/09 21:38:14