時を越えたな、と思う。
 もちろんこれはSFじゃない。タイムワープなんて話じゃない。だが、記憶はいつだって時を超越する。
 親友の笑顔。軽口。いつだって女の尻を追いかけて、こちらのことも引きずり込もうとする。そこは迷惑だったが、ほかに嫌なところなどなかった。過去形になってはいるが、いまだって会わないわけじゃないし、あえば昔の頃と何も変わっていないと安堵させられる関係だ。たぶん、おたがいに。
 旅をしていると会うことになる仲間たち。こいつらもいつ会ったって、打ち解けられる存在。その昔に拳を通じて語り合った関係というのは、そもそも破れないものなのかもしれない。それは男とか女とか、子供とかおとなとか、そういうものすらどうでもよくする。
 そういうことを総称して、時を越えた、と思うのだ。
 いつだって、想いは変わらない。
 いつだって、挑戦者でいたい。
 いつだって、拳で語り合ってたい。
 俺は、俺より強いやつに会いにいく。
 それはきっと、お前だったり、お前だったり、お前だったりするのだろう。もしかしたら、人間ですらないのかもしれないし、国を股にかけた犯罪集団だったりするのかもしれない。
 でも、大義名分なんてない。否、必要ない。

 俺は、俺より強いやつに会いにいく。


2021.06.10

時の記念日らしく、こんなものを。
なんの話だって?ww
勝手にジャンルはアレだと思うがいい。

ひるめし食べ終えてチャラら〜っと打ったw


2021/06/10 21:35:10