「だいったいさぁ…ウサギさんは過保護過ぎなんだよぉ…俺にも人権ってもんが…」

『高橋くん…もう止めた方が…』



依然少し仲良くなった高橋くんと親睦を深めようと私たちは近くの居酒屋に来ていた。ちなみに二人きりというわけではなく大学の皆で来ている。



「なんだよぉ〜あんたまで俺から自由を奪うのか!?そうなのか!?この鬼の皮を被ったデーモンめ!」

『うん。それは純然たるデーモンだよね。』




最初はお料理の話とかで盛り上がっていたのだけど高橋くんが誤って先輩のお酒を飲んでしまい冒頭にいたる。皆、そんな高橋くんに絡まれたくないのか見て見ぬふり状態だ。



『家まで送るからもう帰ろ?』

「ゔ〜じゃあ家ついたら俺の愚痴もう少し聞いてくれる?」

『良いよ。いくらでも聞いてあげるから取りあえず帰ろう?』



子犬のような目で見つめてくる高橋くんに負けてそれに頷き、私たちは居酒屋をあとにした。

高橋くんが誰と同居しているかなんてすっかり忘れて。








美咲くんはお酒に弱かったら良いなー




2011/11/26
21:26(0)



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