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》ここが底辺(忍足)





彼奴に触れる、髪を撫でる、頬を撫でる、手を握る。抱き寄せて腕の中に収める。
その何れもがまだ夢の夢。勇気が出せない俺は、彼奴の下の名前さえ満足に呼べない。

触れて触れられて、愛を囁いて囁かれて。そんな夢みたいな、乙女みたいな事を考えてしまうほどに、どうやら俺は彼奴が好きらしい。この腕の中に収めたい。一生離してやりたくない。どうしても伝えたい気持ちを視線に込める。何時かこの視線に気付いた時、彼奴に告白とかしようと思う。


「何、さっきから気持ち悪い目でこっち見ないでよ」
「な、待ってまだ準備中やから!」



(きっと底辺スタート間違いなし)



2011/12/19 19:08

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