あの人は云う、たゆたうこと勿れ 君の抱擁を知ることができただけで 絡まる貪欲を孕む 空回る、同胞は駆る 背負うものは見えないけれど 揺るがないのなら世界は容赦しない 凍てつく血を溶かす その腕に抱くものを赦さないでしょう 終焉にゆく、ゆるやかに征く 神風は靡く吐息のように 優しい憂いなどありはしない 脈絡は途切れることを知ろうとしない 蔓延るまやかしの愛しいこと 我らの脆くたゆむ心臓に告ぐ まぼろしにて謀るのです まるい世界を望むのならば ゆるやかに世界の果てを 死地を愛すこと勿れ したたかに欺瞞を纏え 憚る剣 たゆたうこと勿れ、まどろみは欺瞞の如くたゆとう まどろみは欺瞞の如くたゆとう、と メールで送る |