無双 | ナノ

馬鹿みたいに微笑みながら口ずさむ

そんな鎧は脆いと思えと

かつては正義を唱えていた
かつての愛は崩れ果てた

裏切りの味
反逆とは我等を魅せるものである
道の違えたことだけを息をする理由にして

馳せる思慕は程遠く
爆ぜる火の粉の融く如く

勿論、君を護ることを前提に
生きていればまた何度でも笑える
まばゆいほどの今
それから世の全てを思うがままに

錆になるふりをする
いっそ錆びてくれたら、畢りだと云えるのに

知らない誰かの中から溢れる赤
付き纏う戦慄

馬鹿みたいに微笑みながら口ずさむ、こんな咽喉は欲しくなかったのに


こんな咽喉は欲しくなかったのに、神様は意地が悪い


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