無双 | ナノ

沼の底でも構わない

ゆくてをはばむ極彩
おちる鼓動
復讐と報酬
骨になる美しさ

君はいつでも畢りの先を見ている
重なる夢はまだ見れない
それでも私はついていく
沼の底でも構わない
咽喉の最奥にて
心の臓を望むなら、そのことごとくを奥まで欲っせ

ほんとうはなにも識らなかったの、だけどすこし夢を見たくなったの
恐ろしいのなら、それでもいい
何よりも生きた心地がする、故に沼の底でも構わない

その願いを誰よりも愛している
尽き刺すのなら貫いてみせて
凍てつく吐息は牙となる
この空の果ては蒼くなるわけだ
地に堕ちることを望む鳥
砂にまみれて土と遊ぶ
誇りをもてあます剣ならば、慈しみをすてた盾ならば


何よりも生きた心地がするからだ


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