選択 | ナノ


潔く、爪を立てろ
毒をまく魚
俯いて空を吐く
ときには迷子のふりをする

苺色は果てしない
梅の匂いはまだ続く

犯した罪を食せるなら
人の心を味わえ
君と僕の宗教
下唇から欲しがれ
快楽よりも苦しみに惚れた

爪の中の泥水
広い宇宙の狂おしき
宇宙さんが恋をした
花に埋もれて死を待つ
睫毛に触れた熱
人は愛することに慣れずにいた
夢でおどるおどる
はじめての、きゅん




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