くすんだ墨の描く世界 お利口さんにしておいて いつだってあなたは嘘を好む 俯く愉快 君が待てないという 君を待たない方がいい ひどく美しい奇妙 二日目の味 揺らさずにはいられない 世の中の世辞 一頻り微笑んだあと 人よりも、浅からず さいごは爪に色づく ひとつだけ、畢らせられない はじめはひとりきりのつもりだった 喜びはきこえない つまり、負かされた 許しを請い続けましょう 罪深き人と没する 薄氷剥製白墨 七日目の味 慈しみは深き、愛しきは浅ましく 三十二日の味見 よろしゅうに、よろしゅうに メールで送る |