壊す、笑う、謳う その男 高杉晋助 護る、憂う、叫ぶ その者ら 同胞 優しさが憎しみに埋もれる前に 初めから正義なんて無かったのに 雲になりたいとは思わないのか 這いずり廻るのは好きじゃないの 馴れない愛しさに触れて 反逆を抱擁する紫煙 戦慄よ、支配してくれ 息をしたいと思うのは、いつか呼吸をなくすから 世界をどうぞ、差し上げましょう 空は僕らが見ていいものじゃない 夢ならさめてと夢からさめた せめて蝶が望むがまま飛びゆくように 半分だけの世界に片想いしているようだった 瞼の裏に染み残るもの、同胞という 行く先にはもういないでしょう 月が微笑めば獣は嘲笑う その時は心臓をくれてやる メールで送る |