・猫の日なので /bsr/毛利
※主人公は間接的にしかでてきません。
キャラの飼い猫視点
元就さんは私の主。
そんな主にも恋人がいるようで、二年ほど前から充実した日々をお過ごしの様子
どうした、そんなところでうずくまっていないでここにこればよかろう
と声をかけられたので、定位置である膝の上にお邪魔した。
あぁ、至高。
背中を撫でられる度に愛しさを感じる
この微睡みのような空間が好きだ。
ここに舞花さんがいたら、もっと場が和む。
主にはない柔らかなふとももの上に乗り、心地よい高さの声が上から降ってきて
すぐに寝てしまう
…少し本当のことを言うと寝てしまわないとその後が辛い
なんて。
私が寝たらすぐに雰囲気が艶やかになって、主が舞花さんを襲うのだ。
いづらさが半端ないのである
今日は日曜日。
主の仕事も舞花さんの仕事も休みなこの週に一度の休日は、いつも二人で過ごしているのだが、今日は違うみたいだ。
はぁ…舞花…。
なんて声が上から聞こえる。
そうとうきている、大丈夫なのか
私も舞花さんには会いたいけれど、そんな比でないくらいに主は舞花さんに会いたいらしい。
全く、恋煩いですなぁ、なんて思っていたら
急に携帯からメロディーが流れた。
常にバイブになるように設定している携帯がメロディーを流すのは緊急速報か、舞花さんからかの二択しかない
主が携帯をとる早さは凄くて、びっくりした私は全身の毛がたってしまった
「舞花!」
と主が携帯に向かって言うと、
ふふ、元就さんそんなに慌ててどうしたんですか
と携帯から声が聞こえる
朗らかで優しい声。
主が一番好きな声。
一瞬にして口角があがった主。
流石舞花さんである
「べ、別になんでもない…」
あら?そうなんですか?
「……………」
…わかってますよ、わかってるから拗ねないで。
全く、元就さんは素直じゃないですね
「…舞花…寂しい、」
来週、会えますから、ね?
魔法のような存在。
あぁ、やっぱりこの主にはこの人が必要なのだ
この人がいるだけで笑顔になり
この人がいないだけで不安になる。
この二人にはきっと誰も侵すことができない世界があるのだ
自分が夢見る生活の、望む光景を毎日見れている私は、どれほど幸せなのだろう。
私は、こんな生活が、できるだろうか。
そんな遠くないであろう未来に願ってみた。
(猫の日なので、猫から中継。伝わりましたか?)