君に恋をした
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「今日から仲間になった廻影だ」
『よろしくお願いします。』
「でわ、サソリと組んでもらう」
『はい』



「お前が新人か」
『はい。羅兎那廻影と言います』
「俺はサソリだ。精々足を引っ張るなよ」
『努力します』
「・・・・・・お前調子悪いのか?」
『え?』
「さっきから、フラフラしてるだろ」
『あぁ、・・・』

廻影は突然暗い顔になった。
顔を上げてサソリの方へ向いて口を開く

『実は、身体が弱いんです。』
「!・・・・何故この組織に入った?」
『まぁ、簡単に言えば拾われたんです。』
「あいつがか・・・」
『はい。しかし、病は進行して行くばかりです』
「どこが弱い?」

廻影は自分の手を胸に当てこう言った。

『"ここ"です。』
「・・・・・・」

廻影が指した場所は胸の真ん中
心臓の辺りだ。

「・・・・・今はどうだ?」
『薬で何とか・・・、そろそろ戻りましょうか』

午後から会議があるので、戻らなければならない。

「おい」
『はい?』
「・・・・・何でもない」
『先に行きますね。』
「あぁ」


廻影の姿が見えなくなるまで後ろ姿を見つめるサソリ

そして、一人になった時ぼそりと呟いた。


「何年ぶりだろうな・・・・・"一目惚れ"ってやつは・・・・」









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