そばにいて
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ある日突然廻影が熱を出した。

『サソリィ・・・、苦しいよ』

廻影は苦しそうに俺の名前を呼ぶ
こんな時に俺は何もしてやれない。

「・・・取り敢えず、薬持ってくる。」

すると、手を掴まれた。
廻影は手を離そうとせず、サソリに目で訴えた。

『・・行かないで』
「薬持ってくるだけだ、すぐに戻ってくる」
『うん・・・』

少し寂しそうに呟く廻影

俺は急いで廻影に薬を飲ませた。
薬が効いたのか、数時間後には呼吸が一定になった。
もう寝たかと思い、サソリは廻影の後を後にしようとした時・・・

『サソリ、・・・行かないで』
「!・・・廻影」
『お願い、そばにいて』
「・・・いいのか?」
『うん、サソリが居ると安心するの』
「そうか、・・・俺は居なくなったりしない。ゆっくり寝ろ」
『うん・・・』

廻影が深い眠りについた所で、サソリは静かに触れるだけの
口付けをして、仕事に戻った。


治療法は彼の存在





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