冷たい手
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まだ、寒さが続く中私は外へ出た。
外は雪が一面に散らばっている

雪兎を作っている間にも時間はどんどん進んで行く。

雪に夢中になり過ぎたのか、もう夕方になっていた。
すると、後ろから足音がした。

振り返ってみるとそこには私の大好きな人が立っていた。

「・・・廻影」
『・・・旦那』
「何をしている?」
『あぁ、ただ雪兎を作っていただけだよ。』
「・・・・・・」
『ごめんね、私心配かけたよね・・・』
「・・・・・・」
『じゃあ、先に戻るn「寒くないのか?」
『え?』

サソリから寒くないかと聞かれた。
・・・・てっきり、怒られるかと思った。

『少しね』
「そうか・・・」

すると、サソリは廻影の手を握る。

「冷たいか?」
『え?』
「・・・俺の手は、冷たいか?」
『・・・ううん。とっても暖かいよ』
「俺は傀儡だぞ」
『そうだけど、・・・旦那の心が暖かいんだよ』
「・・・・・そうか」

サソリはそのまま廻影の手を握りしめたまま、
雪の中を歩き始めた。

『旦那』
「サソリだ」
『・・・・・サソリ』
「何だ?」
『怒ってないの?』
「怒ってねぇーよ、・・・寧ろ心配した///」
『そっか、・・・ありがとう。サソリ』
「・・・フン///」









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