強引な彼と紳士な彼
bookmark


『えとー・・・これは一体;;』
「黙れ」
『はひっ』

えー・・・これでは全然意味が分からないので説明しようと思います。

・・・・・何故桃地さんが私をお膝元に座らせているのか

それは数時間前に遡る。

いつものように私は水影様に頼まれた資料を干柿先輩に渡す
しかし、その干柿先輩に資料を届ける前にとんでもない人に捕まったというより拉致されました。

その人物は・・・・


「おい、貴様」
『はいっ?!な、何でしょうかぁ?!!』

私の目の前には何故か忍刀七人衆の一人首切り包丁の使い手
桃地再不斬さんがいました

「確か干柿の下っ端だよな?」
『そ、そうでございます(し、下っ端??)』
「・・・・・・・(じー)」
『・・・・・・・(何かめっちゃこっち見られてる!!(大汗))』

と、その時廻影の体が宙に浮かんだ

『ふえっ?!』
「大人しくしてろ」
『はいっ!?いやあのちょ、ちょっと待ってください!!』
「何だ?」

突然再不斬は廻影を肩に担いで鬼鮫のいる場所とは全く違う方向へ向かう

『あ、あの、一旦降ろしてもらないでしょうか?』
「断る」
『はっ?!』
「あぁ?」
『ナンデモゴザイマセン』

廻影は結局再不斬には逆らえず、そのまま何処かに連れさらわれてしまった。

・・・・・・で、今私がいるのは休憩場のベンチにいるわけだが
何故かこの鬼人と恐れられてる桃地さんの膝の上に乗っかってる

しかし、いつまでもこうしている訳には行かないのだが果たしてこの男は素直に離してくれるだろうか?
そんなのは無理に決まっている。
何故なら・・・

『あの、すみませんが離して頂けませんか?この資料を届けなければいけないんです』
「誰にだ?」
『干柿鬼鮫さんです』
「・・・・・・・・あとで渡して置いてやる」
『えっ?!(大汗)そ、そんな!桃地さんのお手を煩わせる訳には・・・(それだけはマジで勘弁してくださいぃぃぃ!!!)』
「俺に指図する気か?」
『あ、いえ、その、・・そう言う訳ではごさいませんが・・・』
「なら大人しくしてろ」
『へい』

こうして蹴られる

時間をみてみると、もう届ける時間が過ぎている
はぁ、今日はめちゃくちゃ運が悪いなぁ(泣)自分の運を恨むよ・・・はぁ

と、その時・・・私の髪が触られてるような感覚がした

『ん?』
「・・・・・・いたんでるな」
『あ、あぁ、はい・・・自然に』
「女だったら身だしなみやケアとかするじゃねぇのか?」
『する暇がないので・・・(なんだこのデリカシーのないでかっちょは)』
「ふーん・・・」
『あの、私の髪触るよりほかの女性の髪を触った方がよろしいかと・・・』
「・・・・・・」
『・・・・・・・・・(む、無言?!)』

そして、廻影は初めて思った

誰でもいいからこの状況から助けてくれ

そんな願いが届いたのか、突然扉が大きく音を立てて開いた。

『?!』
「・・・・・・誰だ」
「全く・・・お前と言う小僧は」
『あ!干柿先輩!!』
「チッ」
『(えええ?!舌打ち?!(大汗))』
「何でテメェがここにいる」
「羅兎那さんがいつまで経っても来ないので探していたのですよ。
そしたら貴方が羅兎那さんを拉致した所をみたと言う目撃者がいたんですよ」
『せ、先輩!すみません』
「羅兎那さん、貴方が謝る必要はありませんよ。謝るべき人は」
「俺か」
「当然」

廻影を間に二人から凄まじい殺気が部屋全体に広がる
今にも再不斬の膝の上に乗っかている廻影は泣きそうな顔をしている。

「再不斬、いい加減彼女を解放したらどうです?」
「面白そうな奴をそう簡単に逃がしてたまるかよ」
『えぇ〜・・・(汗)』
「確か羅兎那っつたよな?」
『は、はひ・・・(ほ、干柿先輩ぃぃぃいい!!ヘルプミー!(泣))』

と、その時突然自分の体が浮いた。

「あまり私の部下を虐めないでください」
『た、助かりました!!』
「ちっ」

廻影は鬼鮫に抱きかかえられてなんとか再不斬から逃れたのだった。

「まぁ、今回は見逃してやるよ・・・・だがなぁ・・・・」
『え?』
「!」

ちゅっ

『・・・・・・・・・・・・・・・・ぎゃああああああああぁぁぁあああああ!?!/////』
「次は容赦しねぇからな羅兎那、くくく・・・」

いきなり再不斬が視界から消えたと思いきや、いつの間にか自分の目の前にいた。
すると、頬に何かが触れた
気づいた時には頬に唇が頬に当たっていた

「たまんねぇなぁ・・・お前」
『ひいっ!(泣)ほ、ほかの女性にやってくださいよ!!!!』
「・・・・・ですね」
『せ、先輩??』
「覚悟のほどはよろしいですね?再不斬」
「はっ、殺れるもんなら殺ってみろよ?あぁ?」
「望む所ですよ、廻影さん」
『はい?』
「少し待ってて下さい、すぐに戻ってきます」
『え、えぇ〜・・・・・・・・そんな』
「っ(汗)///」
『仕事あるのに・・・先輩いなかったら進みませんよ〜・・・』
「(大汗)・・・・すぐに戻りますから(ガクッ)」
「ざまぁみやがれm9(^Д^)ww」
「(ブチッ)再不斬・・・今ここで死んでもらいましょうか!!!」
『ちょ、ほ、干柿先輩!!!先輩がいないと仕事が進まないじゃないですかー!!!!』

虚しくも鬼鮫は再不斬を殺しにそのまま何処かへ行ってしまった。

『はぁ、・・・一人でやるしかないや』




一方、二人は森にいた

「はぁ、はぁ、」
「はぁ、はぁ、再不斬」
「あ?」
「一体どういうつもりです?」
「何がだ?」
「惚けないで下さい、彼女をどうするつもりだったんですか?」
「気に入った女にちょっかい出しちゃいけねぇのかよ?」
「はい?貴方今なんと言いました?」
「おい、干柿」
「なんですか?」
「あいつとお前は先輩後輩か?」
「そうですが?」
「そうか、なら問題ねぇな」
「はあ?」
「あいつ・・・いや、羅兎那を貰ってもかまわねぇな?」
「女垂らしの貴方が言いますか?ふざけるのも・・・」
「ふざけてると思うか?」
「・・・・・」
「俺は本気だ」
「・・・・・では、私はそれを阻止しましょう。羅兎那が悲しむのは嫌ですからね」
「首突っ込んでんじゃねぇぞ、干柿」
「貴方こそさっさと諦めて下さい、再不斬」


その後二人は派手に喧嘩して水影にこぴっどく怒られ、その後地獄にあっただとか・・・・

(せ、先輩、大丈夫ですか?)
(羅兎那さん・・・えぇ)
(俺も居るぞ)
(うぎゃああああっ!!いいいいつの間に居たんですか?!)







prev|next

[戻る]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -