短編 | ナノ


今日はバレンタインデー
女の子が好きな男にチョコをあげる日である。

だが、私はあげる人なんていない。
そもそも、好きな人なんていない・・・。


この日の私は一人屋上で授業をサボった。

『・・・・・眠い』
「そりゃ、もう昼だからな!」
『・・・・・・何してんの?』
「へへっ、俺もサボリだ」
『ふーん・・・』

突然後ろから声がしたと思ったら同じクラスの奥村燐

「なぁ、授業受けねぇのかよ?」
『今日はめんどくさい』
「そっか」
『・・・・・・・』

いつもより、燐の様子が可笑しい。
普段なら明るく、私が適当な返答をしても突っかかって来るのだが
・・・・・・何故か今日の奥村は物静かだ。

明日は台風か悪魔の軍隊がくるんじゃないか?

すると、燐は

「な、なぁ、神門!」
『な、何?(汗)』

いきなり、大声で名前を呼ばれてびっくりする神門

「これ、やるよ」
『は?』
「・・・・・・///」
『・・・・・チョコ?』

燐が神門に渡したのはチョコだった。
しかも美味しそう

「神門」
『?』
「実は、・・・・ずっと前から、・・・・・・
お前のことが好きなんだ」
『・・・・・・・・・・・・・・・・っえ?』

突然の、告白
燐は顔を赤らめている。
私はまだ、どう言うことなのか理解するのに十分ぐらいかかった。

『・・・・・奥村』
「何だ?///」
『いいの?・・・・こんな私で』

言葉を続けようとするが、突然燐に抱きしめられた神門

『・・・・・奥村?///』
「よくなかったら、告白なんかしないっつーの・・・///」
『・・・・燐』
「これからは、俺の事燐って呼べよな?」
『うん』


チョコより甘ったるい告白







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