短編 | ナノ


「荒川さん、診察のお時間ですよ〜・・・・って、いない。」








『燐君、・・・いいの?抜け出して』

今私は病院を抜け出して、燐くんに外に連れ出されている。

「いいんだよ、それに見せたい物があるんだ!!」
『?・・・なぁに?』
「見ろよこれ!」
『わぁ!///凄いね!!』

そこは辺り一面に広がる花畑。

『凄い!凄いよ燐くん!!///こんなの数年ぶりだよ!!』
「だろだろ?!(本当はしえみに頼んでやってもらったんだけどな(笑))」

神門はまるで無邪気な子供のようにはしゃぐ。
その後ろからは、燐が見つめる

「・・・なぁ、いつになったら治るんだ?・・・それ」
『う〜ん・・・・いつだろうねぇ・・・』
「あるなんとかだろ?」
『アルビノっていう病気だよ。燐は怖くないの?』
「え?」
『あたし、生まれた時から赤目で真っ白な髪の毛してるんだよ?』
「・・・怖くねぇけど・・・お前はどうなんだよ?」
『え?』
「・・・・・・俺が怖くねぇのか?」
『ううん、・・・燐は燐だもん。サタンでも怖く無いもん。』
「・・・・神門」
『そろそろ行かなきゃ・・・またね!燐君!』
「あ、あぁ、・・・またな・・・」


神門の走ってゆく姿を見つめる燐は


「俺は俺か・・・・初めて出会った時にあんな笑顔で言われたから、
・・・一目惚れしたのか・・・///」











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