だって君が好きだから



拍手文




「テツヤ、好きだよ」


僕がそう言って微笑めばテツヤはどこか飽き飽きとした表情で僕を見つめた。

「…赤司くん、飽きないんですか」
「ん?何が?」
「…その毎日好きっていうの…」

そう眉をしかめて僕を窺うテツヤのそんな仕草さえ可愛いだなんて自分ながら溺愛しすぎかな、と苦笑する。
椅子に深く腰を掛けて足を組みながら「テツヤが好きだから。それじゃダメ?」と首を傾げる。

僕の返答に項垂れるようにため息をついてテツヤは言葉を続けた。

「…それがよくわからないんです。僕のどこがいいのか…」
「テツヤの笑顔、僕は好きだよ」
「…笑顔って…。僕そんな笑わないと思いますけど…」

困ったように言うテツヤに「あと、」と言葉を漏らして軽いキスをおくり、深く口付ける。
口内に下を割り込ませて逃げ惑うテツヤの下を絡めとって歯の裏をなぞれば
情事を思わせるような水音が生々しく響く。

それを数秒続ければテツヤの膝がカクカクと震え、僕の胸をか弱い小動物のように叩くので解放してあげれば
腰が砕け座り込んだのテツヤは涙目で僕を強く睨みあげる。

そんなテツヤに僕は口角を吊り上げ先ほどの言葉の続きを紡いだ。


「泣きそうなのを堪えてる顔」

意地悪くニコリと笑えば「…赤司くんのドエス。鬼畜。変態」と罵声が飛んだ。
涙で潤んだ目で睨みつけてるテツヤに手を差し出して砕けた腰を引き寄せると耳元で囁いた。


「俺を罵るテツヤも好き」


この言葉にはテツヤも顔を真っ赤にしてそれを隠すように俺の腕に埋もれた。








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初代拍手文です!






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