「うぃー、飲んだ―!」
「いやぁ、やっぱりただ酒はいいね。ね、一松兄さん!」
「・・・ん」
「ってめぇら!!タダじゃねぇだろ!!このハイエナ!!」
「競馬で一人勝ちしてウハウハだったの隠そうとしたからだよ、おそ松兄さん」
「そうだよー、前に僕が勝ったときだって同じことしたでしょ!みんなに還元、おそ松兄さんも還元!」
「俺は減ってるっての!…ってカラ松静かだと思ってたら、つぶれてんのかよ!」
「…ぐぅ」
「あー、起きろーカラ松ー」
「ダメだよ、全然起きない」
「って、一松!そんなに殴ったら起きる前に気絶するわ!」
「…ふん」
「あーあ、腫れてるよ」
「と、言うことでちび太お勘定」

「ったく、ツケ返せよ!」
「あー、今日はツケじゃねーって!ほら!」
「…お、おう。…って!ツケ分もまとめて返しやがれ!!」
「それはまた今度―!」
「十四松、カラ松背負って」
「僕や一松兄さんじゃ重くて無理だもんね」
「りょうかーい!よいしょぉお」
「じゃあなー、ちび太ー」


そして、ふらふらと千鳥足で去っていく6つ子の背を見送るちび太の横を風が吹き抜ける。その風は何処で拾ったのか、妙に生ぬるく、焼けこげた匂いを孕んでいて。少し、気持ちが悪いものだった。


間 1 〜おでん屋



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