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更新履歴雑記






嵐が丘
2015/12/26 07:12


完全に蛇足なラスト三話ですが。
というかこの長文自体が蛇足なので読み飛ばし推奨です。
完全な私見&個人的好みです。理屈っぽいけどアホ文です注意。


IFルート完結にあたり一つ考えたのは、今まで命をかけて全力で取り組んできたものがようやくゴールを迎えた場合、後に残されるのはどんな感覚だろうか? ということでした。
もちろん目的を達成したことは喜びでしょう。
陳宮の野望のようにようやく権力という手段を手に入れたところが「始まり」であるならば、まだまだ先を見据えて立ち止まる事はないでしょう。
しかし、生粋の武人はどうなのだろうか?という想像です。

強引にたとえるなら、仕事人間だったやり手サラリーマンが定年退職を迎えてしまった時のような。
勉強でもスポーツでも、いつか頂点に立ってやろうと努力してきた人間が、念願かなって1位を取る事が出来た後のような。
主張を政府に認めさせようと全力で政治運動に取り組んできた青年団体の努力がようやく実って、国が主張を受け入れ目的が達成された時のような。

もちろん、念願かなったことに安堵し、あとは平穏な暮らしでも栄光でもじっくりと噛み締めながら生きていける人間も沢山居ると思います。
しかし中には、燃え尽きてしまったあとの花火のように、ぽかんと物寂しい空虚感を覚える手合いが居るかもしれないと思います。主人公もその一人です。
月並みですが、仕事をしなくて良い立場になった元仕事人間は認知症になりやすいとか、
ひとつ問題を解決した青年運動家は終わりから目を背け、むしろ運動をすること自体にやりがいを感じている自分に気付き、当初は頭になかった新たな政治問題を探し始めたりとかそういう感じです。

「武」一辺倒だった主人公が、もはや武を必要としなくなりつつある新しい世の中=自分が居なくても大丈夫だと感じてしまう世の中で、
そこはかとない空虚感に襲われ、此処じゃないどこか(戦場)を夢想する……
という、ある種の現実逃避と、未だ冷めやらぬ行き場の無い情熱をぐるぐる彷徨わせた結果があのラスト三話でした。


嵐が丘の歌詞のように、夢を探して旅人のように彷徨い歩いた結果、辿り着いたのは崖の上でどこにも道は無い……という、滅びの美学というか破滅ENDもそれはそれで心打たれるものがあります。

衝動に身を任せて、手を伸ばせば届いたはずの幸せを自ら放り出す。
その結果が夢の終わり、というのが呂布伝史実ルートの印象です。
(余談ですが、嵐が丘の歌詞は史実ルートの展開にすごく合っていて感動します。
中でも呂布伝のそれは一番だと思います。今でも史実END→EDの入りはちょっとウルウルします)

ですが、目の前にある大切なものから目をそらして、情熱の赴くままどこか遠い空に想いを馳せ去ってしまうのはハッピーエンドではないよなぁ、と。
たとえいつか出奔してしまうとしても、まずは地に足をつけて今目の前にあるものと向き合わなければならないのでは……と。
そう思い、IF長編の最後はあのような形になりました。結果、虫歯になりそうな甘さになりましたが!w
全体的に武将のキャラ崩壊がひどい。妄想・捏造解釈もひどい。謝罪いたします。



加えて、自分の長編を読み返して思ったこと。

やっぱり作品の雰囲気や文体と、書く人の性格は似るのかもなぁと思いました。
話自体が大雑把で繊細さがなく、文章も語彙が少なく勢い任せの、細けぇことはいいんだよ的な力押し。
最後は全部強引にまとめてOK、OK全部無問題!っていう良くも悪くもポジティブ思考……でもやたらと変な理屈だけは盛り込んでる。
これって自分の性格そのものじゃん、という!wwwギャー

もっとしっとり細やかに描きたかったのですが、やはりこうなりました。
繊細さに欠ける人間は文字書きに向いてないんだなぁと心底実感した次第であります……。反省……
しかしそれでも、何とか完結は出来て良かったです。
最後までお付き合いくださった皆様、本当にありがとうございました!


長編の今後ですが。
本来4話でIFと史実ルートが分岐する予定だったのですが、IFを完結させた今、史実ルートのお話はどうしようかなぁと考えています。
なんだか途方も無い量になりそうで……かつ、呂布伝史実は破滅が待ち受けているため、どうしても途中滅茶苦茶シリアスにならざるをえないので……
呂布伝史実のあとに魏伝IFルートに接続しようかなぁなどといろいろ考えているところです。捏造バッチコイ。

ビビリなので、これでもう絶対完結できる!ってならないと公開しないような気がします。
あ、あと短編もう一個手直しして年内に上げます。

お読みいただきありがとうございました。
感想などいただけると励みになります。それではまた!






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