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謎は解けた



「こっちだ!」



はじめちゃんの指差した方向に行くと、そこは小林さんのロッジで。
彼はベッドとベッドの間に首筋を切られて死んでいた。
ベッドの上にはスケッチブック。
駆けつけた聖子さんが悲鳴を上げて顔を隠し、九条さんも声をあげる。



「ジェイソンは一体、何人殺したら···!」
「ラジカセが···」



はじめちゃんの言葉に視線を向けると、ラジカセは粉々に壊れていた。
あたしはベッドの上にあるスケッチブックを持ち上げて絵を見る。
それは、先輩が死体で見つかったあのボートの時の絵で。
手首を見たあたしとはじめちゃんは眉を寄せた。
その時、遅れていつきさんが入ってきた。
その首元を見たはじめちゃんが声をかける。



「いつきさん」
「ん?」
「どうしてKなんです?」



はじめちゃんの視線の先に気付いたいつきさんはネックレスを見る。



「あぁ、これか。俺の本名は樹村だ。樹村信介。いつきっつーのはペンネームだ」



それを聞いてあたしとはじめちゃんは顔を見合わせた。



『そうか···わかったわ』
「7人の招待客を結ぶもう1本の意図が」



あたしたちがそう言うとみんなが視線をこちらに向けた。

それに答えるようにニヤリとあたしは微笑む。



「謎はすべて解けた」





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