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結局温泉と食事という単語に巻と鳥居は負け、何かあってもゆらがいると説得させ私達は清継くんの別荘へと来ていた。


清継くんに頼られていたゆらが後ろを向いてレシートとクーポン券と式神を分けていたのを私は苦笑いをしながら見ていたのは誰も知らない。


別荘へと着いた私達は荷物を部屋へと置くと、清継くんの案内で別荘の中を見せてもらった。その時「成金趣味〜」とボソッと呟いた鳥居の言葉は右から左に流すことにした。



「さぁおまちかね。この奥が特性の温泉だよ。女の子たち…先に思うぞんぶん入るがいい」



そして女子たちがお風呂へと入りに行くと私とリクオは外へ探検しに行こうとしている清継くんと島くんを呼び止めていた。


ちなみに私も一緒に入ろうとかと思ったのだが巻たちと入るとうるさそうだしやめた。(私は静かにお風呂に入りたい)まあ、最初は入ろうかと思ったけど。



"え〜!?神夜入らないの!?"
"う、うん···"
"なんで!?"
"なんでって···。あのね、君たち女の子なんだよ?ここには男子もいるの。いつ覗きするかわからないでしょ?"



溜息を吐いた私に女子たちは「確かに」と顔を見合わせる。多分、頭に思い浮かべてるのは島くんなんだろうな···。



"私が見張っとくから皆はゆっくり入っといで"




まあ抜け出すいい理由にもなかったかな。


さて、現状は目の前に戻るとしよう。



「君たち妖怪を甘く見てるよ!ホントに、人を襲う奴もいるんだよ」
「リクオ···?」
「んん〜?奴良くん〜?君に妖怪の何がわかるんだい〜?」



そりゃ家に妖怪がたくさんいますから?リクオも四分の一は妖怪ですから?わかりますけど?ここに半妖がいますけど何か?



「とめても無駄だよ!!ボクらは君と違って妖怪に対してアクティブだからね!!」
「どうしても行くなら···ボクと神夜も行く!!君たち二人じゃあ···危なすぎるから!!」



リクオが必死に二人を止めていると私の隣から「ちょっとお待ちを!!」と高い声が聞こえた。目を見開いて見つめる先には女子たちとお風呂に行ったはずの氷麗の姿。



「だったら私も行きます!!」



私とリクオはぎょっと目を見開いて氷麗を振り返った。



((つらら!?))

(姫と若を危ない目にあわせられません!)



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