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さてさて時は放課後。今日も何事もなく学校が終わろうとしているその時、リクオと氷麗を探して裏庭に来ると人の話声が聞こえた。



「好きな人が······いるからですか?」
「······好き···って程じゃないけど。気になる人なら」



その声に聞き覚えがあってバレないように顔を覗かせると我が親友、家長カナがいた。


ああ、告白されてたのか。


浮世絵中の五本指に入ると言われている彼女は幼なじみの贔屓を差し引いても普通に可愛い。まあ、性格もいいしな。


そんなことを考えていると一人の男の子が私の目の前を高速で走って行った。え、なんか泣いてなかった?


走り去った男の子を見ていると私とは少し離れたところから会話が聞こえた。



「おお〜〜いいもん見れたな。告ってたぜ〜?」
「女子は誰だ?」
「あれは······家長カナ!」
「あ!!知ってる!!めちゃくちゃ可愛いーよな!」
「まじで?あ、本当だ······」



あのユニホームはサッカー部か。部活サボって何してんだ、あいつら。


まあ、あんな人達は放っておいて私は『お疲れ〜』とカナに歩み寄った。「え!?神夜!?」と驚いて振り返ったカナは私の姿を見つけると嬉しそうに頬を緩めて駆け寄ってきた。



「もしかしてさっきの···」
『うん。バッチリ』
「もお〜〜〜!」



ニヤリと微笑むと顔を赤くして私の背中をバシバシと叩くカナ。そんな彼女に私は『アハハ』と笑った。意外に痛い。


そしてそれを見ていたサッカー部員たちはというと。



「お、月影神夜も出てきたぞ!」
「知ってる!!すっごい可愛くていろんなやつらが狙ってるんだろ?」
「あー確かに。あれは可愛いわ」
「2人とも今年の一年生の中じゃー5本の指には入るよな。でも、何だっけあれ······あんな可愛いのに、すげー変なクラブ活動やってるらしいぞ」



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