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カランカランッと鳴った音にシャッキーとレイリーが振り返る。


「おおっ!まさか···ティアナくんとカナくんか?」
『久しぶりです、シャッキーさん、レイリーさん』
「こんにちはー」


そこには銀髪の長い髪と金髪のショートの髪をなびかせた端麗な顔立ちの女が立っていた。
二年前と比べてずいぶんと違う二人にレイリーとシャッキーは思わず固まる。
ティアナとカナの姿を見た途端、レイリーが椅子から立ち上がった。シャッキーも驚いたように目を見開いている。


「見違えたもんだねぇ···」
「あぁ、一瞬誰だかわからなかった···」
『あはは、そんなに?』
「まぁでも髪色でわかったでしょ?」


カナが髪を触りながらそう言うと、二人はコクンと頷いた。
聞けばティアナとカナ以外の仲間はもうここに来ているらしい。
各々時間があるとのことで買い物などに出掛けているらしい。
ただルフィは見ていないとのこと。
ティアナとカナはレイリーたちにお礼を告げて、島を探索することにした。
ただし、バレないようにフードをかぶっているが。


「にしても···会わないね」
『ゾロと会わないってのはなんとなくわかるけどね』


絶対迷子になっているのだ。

すると向こうの方でドーンッ!と大きな音が聞こえた。
思わずティアナとカナは顔を見合わせる。


『あそこにルフィがいると思う人、手あげて〜』
「は〜い」
「『······』」


沈黙すること一分。


『行くか』
「だな」


二人ははぁ···とため息をついて歩き出した。







「“ギア2セカンド”············ゴムゴムのJET銃ジェットピストル!」


広場へと出たところで見えた先には、赤い服を着た我らが船長がPX-5を一撃で仕留めた所だった。


『······』
「カッコ良く成長しちゃって······。······カッコ良すぎて言葉が出ないってか?」
『っ!う、うるさい!』


カラカラと笑うカナの頭をバシッと叩くティアナ。
そんな二人の元に声が聞こえてきた。


「もう二人いるようだな。PX-6!」


一体のパシフィスタからレーザーがくり出される。
フードの下で視線を合わせと、カナが一歩前に進み出た。


「炎竜の火の壁ファイヤー・ウォール


火の壁が二人の前に即効でできあがり、ビームはその火によってかき消されてしまう。
火の壁がなくなると同時にカナの後ろからティアナが前に出た。
その時にシャランッと鳴った音にリュックを担ごうとしたルフィが動きを止める。

この聞き覚えのある、耳に馴染む綺麗な音は───


『水竜の咆哮!』


口から放たれた水がパシフィスタを一撃で破壊した。
爆風でフードを押さえなかったカナの顔が露になる。その隣にいるティアナはちゃんと押さえていた。


「あ、ヤベ。」
『バカ···』


ティアナは自らフードをとった。露になった端麗な顔立ちの二人に周りにいた奴らが声をあげる。


「「「「ああああ!!」」」」
「〈炎竜のカナ〉に〈舞姫のティアナ〉だあああ!」
「本物だ!!」
「手配書と同じ顔だあああ!」


二人はニィッと笑うと、マントを取り払った。長く伸びた銀髪とショートの金髪が風に揺れる。


「生きていたか······!〈舞姫〉!〈炎竜〉!」


戦桃丸の声を遮るように何かがティアナの首に巻き付いた。
それを見たティアナとカナが顔をひきつらせる。ティアナの首に巻き付いたのは腕だった。
そんなことをするやつは一人しかいない。

そいつは───


「ティアナーーー!!!」


ビュンとルフィが飛んでくる。
慌てふためくティアナからカナは一歩離れた。巻き添えをくらわないように。


『ちょ、ちょっと待ってルフィ······っ!』
「会いたかったぞ!!」
『ぐっ!』


どん!と体当たりされた体が倒れそうになるが、カナが慌てて後ろから支えた。


「まさか最初にティアナに会えるとは思わなかったなァ!」
『そ、そう······』
「おい、完全にカナのことは無視か。」
「ああー!久しぶりだなァ!カナ!いたのか!」
「お前の目にはティアナしか映ってなかったんだよな!知ってたよ!懐かしいやりとりだな!」


ぎゃあぎゃあと騒ぐカナを尻目にティアナはルフィを体から離した。


『さて、これ以上騒ぎが大きくなる前に行くよ!』
「おう!」
「カナの話を聞け!!」


こうして麦わらの一味の最強カップルは二年の時を経て再会したのである。



二年越しの再会


「久しぶりね、ティアナ!会いたかったわ!」
『ナミ!久しぶり!』
「そしてこちらもカナの存在は無視か?」
「あら、いたのねカナ。久しぶり!」
「二年たっても変わらないのかよ、このやりとり!!」




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