残された思い
酒場で海賊をしめあげて、湖畔に駆けつけたロビン、フランキー、ブルックの三人だったが、彼らが到着したときには、村は怪物たちによってあらかた破壊されていた。
焼け跡には、たがいに争った怪物たちの死体も、いくつか残っていた。怪物たちに村を攻撃させるといっても、けしかけるだけでコントロールはできないのだろう。
「あの新聞の写真に、そっくり······」
東の海の破壊された村で、海軍が調査していた巨大な黒い影は、この怪物たちの死体だったのだ。おそらくシキは、実験として先遣隊を送りこんでいたのだろう。
「ひでェことしやがる。いずれ
東の海が、こうなるってわけか」
フランキーが吐き捨てた。
「ルフィさ〜ん!いませんかァ〜?」
ブルックが声を上げた。
「!? なんだ、ありゃ?」
フランキーが示した先には、奇妙な、尖った山が見えた。
「行ってみましょう」
そこで三人が見たのは、悪夢の光景だった。
山かと思ったのは土塊の塔で、そこにはルフィ、ティアナ、カナ、ゾロ、ウソップ、サンジ、チョッパーが生き埋めになっていた。
「ティアナ!カナ!」
「麦わら!」
「ルフィさん!ティアナさん!いったい、なぜ、こんなことに······!」
「急いで掘り出しましょう」
三人は塔に駆けよると、それぞれの能力で仲間たちを助け出した。