▼同級生×同級生


「あっ・・・やだっ・・・待って!やっ、痛いっ!あっ、あっ、そんなに、されたら・・・俺・・・もうっ」
「お前もうちょい黙って格ゲしろよ・・・」
「何で?」
理由なんて言える訳もない。
出来るのはこの勝負を早く終わらせる事だけ。
俺はいつの間にか格ゲーが得意になっていた。


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▼編集者×作家


「風邪・・・ひきますよ」
そう言ってそっと傘を差し出すと、雨に濡れた肩がビクリと震えた。
此方を振り向いた彼は、見られてはいけないものを見られたような顔をしている。
そんな表情に。
雨の伝うその肌に。
雨に濡れたその黒髪に。
邪な思いを抱いた自分はいかれているのだろうか。


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▼同級生×同級生


炎天下の中、少しでも涼を求めてアイスを食べる。
あまりの暑さに溶けたアイスが手を伝う。
「うっとおしー・・・」
そう言って気だるげに友達がソレを舌で舐めとった。
ぼんやりとした頭でみるその光景がやけに扇情的に見えるのは夏の所為だと思いたい。


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▼まつ人×ゆく人


返事が来なくなって半年。
100通目のメールを恋人に送る。
ふと窓辺に目をやると、淡紅の桜の花びらと一枚の紙切れが置かれていた。
見慣れた筆跡で「愛してる」と書かれている。
不意に電話がなった。
病に伏せていた恋人が死んだと言う知らせだった。
紙切れは白紙に変わっていた。


桜(淡紅)の花言葉:永遠の愛


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▼同級生×同級生


「嘘って言え」
「嫌だ」
頑固だ頑固だと思っていたが今回も相変わらず引く気は無いようで。
「からかってんのか」
「本気だよ」
「…好きだといった事、撤回しろ」
「やだ」
ため息をついて相手の視線から逃れるように逸らした目を地面に向ける。
困った事になった。
俺が先にお前に好きというはずだったのに。
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