21〜30


心配を して欲しいなら 助けてと
はっきり言ったら 見ない事もない

蝉の声 止んだと思えば 雨の音
止んだと思えば また蝉の声

よそ行きの 声で電話に 出てみれば
受話器の向こうに 居たのは父さん

カレンダー 掛かる角度も 気が付くと
風が吹く度 直しにかかる

水をまき あっという間に 渇くベランダ
ほんの一時 涼しい瞬間

夏風邪は 馬鹿が引くのよ お父さん
移された私も お馬鹿さんかな

久々に 会う人決まって 痩せたねと
そんなに私は 太っていたのか

咲かぬ花 蕾を摘んだ 此の指の
過ちはいつの間に流れる

写真立て 褪せる記憶と 褪せぬ色
望みと逆に 繋がる想い

自転車の チェーンが外れて 空回り
似たよな私は 何に塗れて



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