背伸び






「んー…ん〜〜!」

「あれ?ポンズどうしたんだ?」

「棚から出したいものがあるんだけど……あともうちょっとで届かないのよね…」

「じゃあ俺に任せろよ」

「え?だって私とポックルって身長ほとんど同じ…」

「ほらよ」

ふわり

「えっ!?、ちょ、ちょっと、」

「俺だってこれでも鍛えてるんだ。重くなんかない」

「そういう意味じゃないわよ!ていうかっ重いなんて言ったら蹴るから!」

「け、蹴るって…」

「(もう…っ、なんなのよポックルったら、無神経なの?いきなりす…好きな人に抱っこされて、こっちの身にもなれってのよ…!あああ意識したらまた恥ずかしく…早く取らなきゃ下ろしてもらえないのに手が震えて…っ)」

「どうだ?取れたか?」

「え?え、ええ、取れたわよ!もう下ろしてくれて平気!」

「そうか」

ストン

「………」

「………」

「……え、と……そ、それじゃ、私、行くわね」

「あ、ああ…」

「…ありがとね、ポックル」

「ああ、またなんかあったらいつでも言ってくれ」

「ええ」

パタタタ…

「(……何よ、たまにはかっこいいとこあるじゃない…、…惚れ直しちゃった…)」





………


「ぶっはあ!ああぁ恥ずかしいぃ!(いいとこ見せてやろうとしたはいいけど、あんな近付いたの久しぶりっつーか、妙に長い間くっついちゃったっつーか…っ!、うわ顔熱っ!これまさかポンズに見られてたのか!?かっこわりぃ〜…!)」

「なに1人でぶつぶつ言ってんだ?うんこ帽子」

「なっ…その呼び方止めろハゲ!」

「つーかおまえ顔真っ赤だぞ?どうしたんだ?」

「っ!!?…〜〜っ」









男前ぶってみたポックル。涼しい顔装うのに必死でポンズのどきどきにも気付いてない。








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テーマ「推しとの恋」
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