自虐を愛する君よ
あなたなりの愛で、いっぱいに
繋ぎとめたのは紛れもなく
いい子すぎて涙が出る
皮肉にも気づかない
こんな一生も悪くないだろう
長距離走者、悶死
きっと、そんなイメージ
一瞬のきらめきであれ
誰にも聴こえない唄がある
死にたがりの未来
今だけ、視力のよさを恨む
君のほんと
涙も凍ればよかった
泣いていいよ、と捧げた肩
自分の無能さに笑える
ずるさはお互いさま
砂嵐のラストシーン
過去って君が思うほど汚くない
ただ唯一の失敗は、人間に生まれてきたことである
真夜中の救済信号
彼女はつくらないこと、って
沈黙がただ愛しく
涙の受け皿くらいは用意しておく
憎いんです、愛しいんです
独裁的三ヶ条
おかえりって、笑顔でさ
街路樹になぞらえた
追いかけたはずの背中
二度目の出逢い