▽ 竜持君のセンス
※アニメ最終話ネタバレありです。そしてヒロインは会話中にしか出てきません。また、管理人は原作未読ですので色々と妄想で補っています。それでもおkな方はどうぞ!
「あ、竜持君や!」
おーい、と手を振るエリカさんは桃山プレデターで一緒にプレイしていた時と変わってなく明るくて、大阪弁を喋っていた。
ちょっとだけ、大人っぽくなりましたかね。
「なんやその眼鏡。だっさいなぁ」
前言撤回します。全然大人にはなっていませんでした。
竜持君、私服といいセンスないねんなぁとまでバカにされた。
「どうせなら植松君みたいに竜持君に似合う眼鏡にしたらええのに」
それは遠まわしに今の眼鏡が似合っていない、とでも言いたいのでしょうか。
エリカさん相変わらず失礼なことを言いますね、と内心思いながらコホンと咳払いをした。
「でも、これは凛さんチョイスなので」
「え、凛ちゃんの?」
エリカさんは、僕が選んだものだと思って言いたい放題言っていたが「凛さんが選んだ」ということが分かった途端おとなしくなった。そして、何処か「やってしまった」感が漂っていた。
…相変わらず分かりやすい人だ。
「ええ。僕、彼女に好かれているので」
僕と凛さんが付き合っていることは桃山プレデター内では周知の事実で、勿論エリカさんも知っている。
「そんなん言われんでも分かっとるわ。つーか、それとその眼鏡と何の関係あるん?」
「関係あるんですよこれが。…彼女と一緒に眼鏡を買いに行った時に言われたんです。"竜持君がカッコイイのバレるからこの眼鏡にして"って」
凛さんは地元の中学校に通っているが、僕は中学受験をしたため彼女と一緒の学校には通っていない。
別々の学校に通うのだから、不安、と言われた。竜持君、かっこいいから女の子に言い寄られたりしたら私が困るって。
だから、竜持君がカッコイイことがバレないように丸眼鏡にしてって。
「…それで今かけている眼鏡?」
「そういうことです」
この眼鏡をかけているエピソードを言うと、エリカさんはイヤミっぽくため息を吐いた。
「はいはい。ごちそうさまでした。末長くお幸せに!そして爆発しろや!」
「ふふふ。ありがとうございます」
「別にお礼を言われること言ってへんやろ!」
あーもう。相変わらずムカツクな竜持君は!と言われたけど僕は笑うことしかできなかった。
ムカツクなんて僕にとっては褒め言葉ですよ。
だって、エリカさんがムカツク理由は僕と凛さんの仲が良いから。
しっかし…
(…エリカさんの言う通り、僕に似合うメガネを選んだ方が良かったのかもしれません)
でも。
僕はそれよりも彼女が僕のことを好きで居てくれることが何よりも嬉しいのです。
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後書き
アニメ最終話を見てカッとなって書きました。
ただ、管理人は原作を読んでないので、丸眼鏡になったエピソードや竜持君、実は男子高だとかありましたらすみません(汗)
仮にそうだとしても拍手等でご親切に管理人に教えないでくださいね…!(必死)
小説は持っているので…!時間を見つけて読みますので…!
(2013.02.27)
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