「先輩たち氷雨とおんなじ班なんっすか?」


れんちゃんがひーくんを俺の上から退かしてくれて、俺たちは適当なファミレスに入った。
そこでれんちゃんが先輩にそう尋ねたのだ。


「3年は自由なんだ。クラス関係なく」

「そうなんだ。それでひーくん用心棒に雇ったの?」

「まあ、そんな感じだね」


俺の冗談にあっさりのってきてくれるのが七瀬先輩で、苦笑いしてるのが可愛い柏木先輩。


「そういや、あのクソガキはどうしたんだ」

「あー、...転入生?あの子なら無理矢理副会長と同じ班だよ」


そう、今回一番揉めたのはそれだった。
副会長と転入生がどうしても同じじゃないといやだと譲らなくて、あげくのはてに一匹狼と爽やかくんも同じ班だ。
めんどくさそうだな、と思ったのは俺だけじゃないようだ。


「問題起こさないでくれればいいけどね...」

「あぐり、のんたんのこと任せたよ」

「了解です、隊長!」


柏木先輩に声をかけられると、美味しそうにパスタを貪っていたあぐりが顔をあげて敬礼していた。



 



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