「はーなーみーやー」

俺が教室に入るなり原は俺の席の前に座ってきた。
普段自分から俺に関わってこないコイツがこうしてくるときは大体アレだ。
原は俺に向かって両手を合わせて、


宿題見せて?


だと思った。


「いやマジでお願い。俺今日の数学あたるんだって」
「知らねーよ先生に怒られろ」

ね?なんて可愛らしく首を傾げてきても原は原。
これっぽっちも見せようという気にならない。
原はというと俺の机に伏せてまったく誠意の篭らないお願いをしている。

正直邪魔。

「いいからそんなことしてる暇あるなら今のうち宿題やれよ」
「考えるのが面倒臭いから花宮にお願いしてんだろ?」
厚かましいにも程がある。
「あと自分でやるより花宮の写した方が正解率高いし」
「取って付けたように言うな」

頼むよ花宮ー、なんて言ってる原には悪いが俺は頼まれたからってすんなり写させるほどいい性格じゃない。
原が俺の前の席を占拠してるせいで目の前でクラスメイトが席に座れなくて困ってる。俺の知ったこっちゃないが。
ヤバイ。本当に鬱陶しい。瀬戸にでも聞けよ。っていうかお前それなりに頭いいだ「なんか奢るから」
「好きなだけ写せよ」


…まあ俺も所詮いち学生ですからしかも部活でバイトなんて出来ませんから奢って貰えるときはありがたく貰うわけで。
なんだか負けた気分だ。クソッ。


高く付くから覚悟しとけよ
(すいませんコーラとメロンパンと焼きそばパンとプリンと(どんだけ奢らせるつもりだよ)
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