今の現実を比べてみよう、対等でこそあれど等比ではまず無いことを。

「現実等比、それこそ現実逃避やろ」
「人間関係が等しい時点で在りえないっちゅー話や、それに」


「俺らが2組になるなんてありえんばいね」

千歳が言いたいことを言ってくれる。
まさに現実、劣悪とも言うべき欠陥。

「・・・せやな、それこそが一番の問題点や」
「ここまで報われん片思いも無かとよ」
「お前と財前が付き合ってくれればええのに」
「そしたら財前は謙也を忘れなきゃいけんばいね」
「でもお前の恋心は実るで、」

「白石の片思いも悲恋に変わるしな」

思ってることをそのままに口にする。
それこと逃避、妄想も甚だしいほどに無情。


「謙也も酷い奴やね。俺も財前も本当は関係なかね」
「千歳の恋は応援しとるで?財前はただの後輩やけどな」
「あんなに思われてるのに酷かばい」
「だって財前と俺が両思いになったら千歳が可哀想やろ」
「唯の言い訳たい」
「当たり前やん、なんならお前が死ぬだけでもええで?首でも絞めよか?」
「謙也は平気で殺せると。俺は友達じゃなかとね」
友達、こんな関係でも友達と言えるのか。

「友達やで。でもこれは優先順位の問題やろ」

そうこれは、

「お前が白石より劣ってるっちゅーだけの話や」





だから、 死ね。




「・・・っ本当に、」


四方の海に囲まれた
(言える訳がない、最悪だなんて今更すぎて)
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