ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら

個々は何処(此処は床?)

あぁ僕がわいが俺がわからない

ふわふわふわふわふわふわふわふわ

誰かわからなくて誰かになりすぎて誰かに誰かに誰に誰に


結局俺は誰?


ゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆらゆら

君は誰?君はどこ?君は変わらない?君は俺じゃない?

ふわふわふわふわふわふわふわふわ

君の声も顔も手も髪も足も背中も骨もあぁあぁあぁあぁぁぁぁ

俺が思い出せない(俺以外を作りすぎたんや)
誰が思い出せない(俺がなりすぎたんや)
彼が思い出せない(俺以外が俺に変わりすぎたんや)

君は?



思い出せるよ、

声も(低めでその声に囁かれたら解けてしまいそうや)
顔も(よく出来た端整な顔もその口も目もすべてが愛おしい)
手も(やっぱりそれは男のやわらかないでも優しい手)
髪も(ワックスをつけてるせいか少し硬くてでも嫌いじゃないわ)
背中も(身長は俺より小さいのに背中は頼もしい)
骨も(少しごつくてあぁ大人になるんやなって思った)

君が手を伸ばして俺を助けて



(俺以外の記憶に溺れそうや)
(君を忘れないうちに)
(俺は意識を手放さないように)
(君がくるまで待っとるわ)
(俺を起こしてそして)
(君を更に深く深く刻み付けて)
(俺が俺であることを)
(君が、)
(俺に植えつけて)
(君は早く)
(俺を起こしてそして、)











(先輩、起きてくださいよ)
(そんな顔で寝続けんといて)
(苦しそうに幸せそうに寝ているもんやから)
(まるで、)
(このまま起きないのかと思うじゃないっすか)
(あなたが起きないと言っても)
(俺は起こしに行くから)
(だから起きて、)
(俺の為に)
(貴方は貴方でしかないんやから)



「おはようございます、先輩」
「おはよう、」


転寝の末路。
(あぁ、俺だ)
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