<ジャンル>
シリアス/切甘/

<設定>
ヒロイン:22歳。王牙学園出身。エスカバへの思いを断ち切られずにいる

エスカバ:22歳。王牙学園からエスカレーター式で大学へ。そこで専門の任務を、任されている設定。

ミストレ:22歳。正直、エスカバのウブさとヒロインの受身っぷりにイライラ。お前ら両思いなんだから早くくっつけやオラみたいな

背景:サッカーというよりも軍隊とか、戦争中心な世界観?エスカバは戦争っていうより、とりあえず偵察中心そう。今のところ。ヒロインはあんま、詳しいところまで干渉してないから知らない。


<この話について>
中学生のときに書いてた、凍結した連載をエスカバでリメイクしてみました。なので異常なほどスピード完結です。話数も、12話と少なめ。一話ごとの文の量も少なめ。正直、最終話とR-18以外はちょっと表現変えたり名前変えたり設定変えたりしたただけであとはあんまりいじってないので、いろいろおかしいかもです。変なところあったら教えてください。

背徳的な恋/両肩思い/未練/同居ネタ大好きです。書いてて楽しかった。
初めてR-18なるものに挑戦してみたんですけど、穴があったら入りたい。多分表現とかめちゃくちゃ。なんせ経験ないんで()


<語る一ノ瀬>
ボツになったオチについてのお話をさせてください。
一度、思いが通い合う二人ですが、何らかの理由で喧嘩して、ヒロインが家を飛び出してしまいます。
都合悪く雨が振り出して、ヒロインが出会った頃を思い出すわけですよ。そういえば、あの日もこんな風に雨が降っていたなぁ、だからといって昔のように傘を差し出してくれる人はいないけれど。感傷に浸るヒロインは、店の前で雨宿り中。
俯いて、なんで喧嘩したんだろうと泣き出す始末。道を行きかう人は、ヒロインを見ては不審そうに見たり心配したり。
雨音に紛れて走ってくる音が聞こえてきて、これがエスカバならばどれほどいいだろうと思っていれば、名前を呼ばれるわけですね。
顔を上げればエスカバくんなわけですよ。こんな雨の中なにしてんだよ、バカってヒロインを叱りながら、抱きしめてくるんですよ。
「きてくれたんだ」
「だってお前大の雷嫌いだろ」
「雷は鳴ってないけど」
「ニュースで!」
「はは」
ヒロイン泣き笑い。戸惑うエスカバ。
大好きって呟いたヒロインに、思わずエスカバはキスしちゃうんですね。それで、「俺はいままでお前のこと泣かせてばっかりだった。これからも、泣かせちかうかもしんねーけど、こんな俺でも一緒にいてくれるか?」
「泣かせるかもなんだ」
「…でも、ぜってー大事にするから、俺と結婚しろよ」
「なにそれ、プロポーズ?」
「そうだけど」
ボロ泣きヒロイン。もういっかいキス。嬉しそうにはにかんで、さあ帰ろうってヒロインに傘を差し出すわけですよ。
慌てて出てきたからひとつしか傘もってきてないんですね。ヒロインが笑って、エスカバくん濡れちゃうよって一緒に傘をさすんですよ。
出会ったころは二つの傘。でも、いまはひとつを二つで分け合うっていう対極的な表現をして、二人の精神的な距離がさらに縮んだことを表したかったですね。

あ、これ今更ですけど番外編で書けばよかった。気が向けば書くかもです。
ていうかその後の二人のR18が恥ずかしすぎて。なにこの文。無様…ぬおお!!


番外編といえば、スピンオフのミストレ。
ちょっと分かりづらかったかもしれませんが、エスカバは正面から真っ向勝負!って感じのポジションだとするじゃないですか。それが彼氏とか、旦那っていう位置だとすれば、
ミストレは背中合わせに支える形のように、辛くなったら寄りかかっていいよ、こんな役割だから、気なんて使わなくていいよ。そんな関係をヒロインと築くことを選んだんですね。
終わりある関係ではなく、いつまでも側で見て取れる場所。"協力者"という役割は、自分の心を抉る時もあるだろうけど、ヒロインがすきなんですね。一番ピュアで残酷な男の子はミストレかも。

そんな損な役回りのミストレちゃんが大好きです。