琥一誕祭'11



ブログに載せた落書き達まとめ+α
正しくはおにいちゃんが誰かといっしょ

− 誕生日数日前−

「おにいちゃん、おにいちゃん」

「なんだよいきなり気持ち悪ぃな…」

「あ、ひでー。せっかくいい事してやろうと思ってたのに」

「は?いい事?」

「コウもうすぐ誕生日じゃん?日頃の感謝を込めてプレゼントしてやろうと思って」

「なんか胡散臭ぇな…」

「ぶー!可愛い弟の愛を失礼な」

「はぁ…で?プレゼントって何だ?」

「ズバリ!誕生日特製ホットケーキ作ってやる!」

「んなのただテメェが食いたいだけだろうが!」



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「ったく、まぁ飯変わりに作るんだったら任せる」

「やった!特大ホットケーキ焼いちゃう!だから材料費ちょーだい!」

「プレゼントもクソもねぇなコラ!」
「押忍、琥一。おまえもうすぐ誕生日なんだってな」

「あぁ?なんでテメェが知ってんだよ、だから何だ?」

「だから柔道部入れ!」

「入らねぇっつってんだろ!つか意味がわかんねぇ!」


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「その腕っぷし…やっぱり柔道やるべきだ。誕生日プレゼントだ、入部届けやる、ほら。使うのは誕生日じゃなくて今でいいぞ」

「いらねぇよっ!」
「あ、琥一さんちわっす。そういやもうすぐ誕生日らしいっすね、おめでとうございます」

「テメェも何で知ってんだ?餓鬼じゃあるまいしもう誕生日ではしゃぐ年でもねぇだろ。まぁ、一応礼は言っとく」

「さっすが琥一さん!やっぱなんかシビィや!パネェ!」


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「はぁ?何がシビィのかわかんねぇ…取り敢えず落ち着け」

「マジかっけぇっ!今度の誕生日来ても俺と二歳差とかマジで信じらんねぇし!さっすが兄貴!」

「いや、俺はテメェの兄貴じゃ…」

「ザ☆兄貴!ジ☆兄貴!パネェ!!」

(こいつはルカとはまた別な感じでめんどくせぇんだよな…)
「やぁ琥一くん、誕生日が近いらしいね。おめでとう」

「会長までかよ、何なんだ?」

「今年で18歳になるからやっと車の免許が取れるね」

「おぅ、それだけは年とって喜ばしい事だな」

「これでやっと車通学になって遅刻が減るかな?なんてね」

「さすがに車持ってねぇから無理だな。まだバイクで…」

「ふーん、バイク?」

「っ、あ゙ー……バイク…で…そこら辺かっ飛ばしてくっかな」

「今そんな話してなかったよね?まさかバイク通学して…」

「ちっ、めんどくせぇ…」


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「あ!まだ話は終わってないよ!」

「つかテメェもう卒業していねぇだろうが!!」
「げっ、琥一…」

「何だせいちゃんまでか?」

「ん?何がだ?」

「ちげぇのかよ紛らわしいな」

「?そういや誕生日もうすぐだな」

「やっぱそれかよ…」

「なんだ祝ってもらえるとでも思ってたのか?ふっ、随分自意識過剰だな」

「あ゙ぁ?!」

「ひっ!」

「こちとらそれで絡まれて迷惑してんだよ」

「そ、そんな事俺が知るわけないだろ!」

「ったく、誰が祝ってくれなんて頼んで……そうだせいちゃん、祝いに肉奢らせてやってもいいぞ」

「は?何で俺が…」

「せいちゃんは優しいからなぁ?奢ってくれるよな?」

「だから何で俺が…って、ひぃっ!」


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「な?」

「離せ!俺を離せ!そしてそいつも離せっ!」
− 誕生日当日 −

「あ、コウくん!お誕生日おめでとう!」

「やっぱりお前もか……って、俺の誕生日知ってたのか?」

「うんもちろん!だってコウくんの誕生日だもん!」

「…そうかよ」

「みんなもお祝いしたいだろうからばっちり教えておいたよ」

「みんなも…って…お前のせいだったのか」

「あれ?みんなからおめでとう言われなかった?」

「あ?あぁ、言われたような気がする(祝われてるかは別として)」

「みんな張り切ってたから伝えられてよかった」

(まぁある種柔道部は確かに張り切ってたな…)

「そんなわけでわたしも張り切って…」

「ったく、めんどくせぇな…」

「お祝いにケーキバイキングへ御招待!」

「お…ぅ?ケ…」

「駅前にすごく美味しいケーキ屋さん見つけてね、丁度誕生日の人に予約すれば好きな形の特別ケーキ作ってくれるんだって!」

「あ、あぁ…」

「それでこれだ!と思って…あれ、どうしたの?」

「いや…ケーキ、か…」

「…?…あ!甘いもの!そうだった…ごめんなさい…」

「てめぇが謝ることじゃねぇだろ」

「忘れてたわけじゃないんだけど、誕生日にはケーキっていう思い込みと、発見した時コウくんと行けたらなと思って…」

「……」

「ごめん、プレゼント遅れちゃうけど後で…」

「ほらさっさとしろ、行くぞ」

「え?でもケーキ…」

「もう予約したんだろうし、御招待がプレゼントなんだろ?行ってやる。その変わりケーキはお前が食えよ。……俺と一緒に行きたかったんだろ?」

「…うん!行く!」


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「えへへ、コウくん優しい♪」

「言ってろ…(はぁ、我ながら大概俺はこいつに弱ぇな…)」

「ふふ…コウくん大好き…」

「へいへ…い!?」

(※バンビさんとアニキはまだ付き合っちゃいません(ときメモの掟)
- ケーキ屋到着 -

「で、どんな形のケーキ頼んだんだ?」

「ふっへっへ〜……じゃーん!こちらです!」

「お、おぉ…」


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「コウくん喜びそうなの考えてたらもうこれだ!って。いつもお供に相棒のSR400くん!」

(相棒を食えってか…まぁでもよくできて…)

「じゃあ切り分けちゃうね、えいや」

ザクッ

「SR400ーーー!!もちっと躊躇い持てや!」



琥一Happy Birthday!いつまでもバンビとお幸せに!
ここまでお付きあいくださりありがとうございました。

<2011/05/19>
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