短編 | ナノ







「Hey名前!一緒に帰ろうぜ!!」

「なんで?」

「Σ!?」



Why!?こっちが聞きたいぜhoney!!何が悲しくてloverに一緒に帰ることに対して疑問を持たれなきゃならねぇんだ!



「じゃ」

「!!!Hey名前!Wait!!」



あーあ、政宗またあしらわれてるよと笑うclassmatesの声がする。
Shit!!他人事だから笑えるんだッ、こっちは軽く人生がかかってるってのに!!!!

追いかけようと慌てて教室を出るとちょうど教室に入ろうとしたところだったのか、人とぶつかった



「っ、Sorry!」

「こ、こちらこそ申し訳…!!政宗殿!ないすたいみんぐにござる。某今まさ――…」

「悪ィ後にしてくれ!今急いでッ、」

「名前ちゃんならもう行っちゃったよ?」

「なんだと!?Shitッ、」



運がいいのか悪いのか、ぶつかった相手は隣のclassの真田幸村。俺のrivalだ。
こいつは何かと絡んでくるが別にそれを何と思うことなく、むしろ楽しんでいた。But…but、ッ今出てくることはねぇだろ!!おかげで名前を見失った!そうなりゃいくら追ったとこでたどり着けねぇ。毎回毎回帰り道のcourseを変えてるのか今まで一度として見つけたことがなかった…

だから今日こそはと思っていたのに…なのに…、



「真田幸村ぁあああああああああああぁあああああぁぁぁああああ!!!!!!!!」

「はっ!!どぅあてむぁさむねぇえええええええぇえええええええええぇえええ!!!!!!!!!!!!」

「やめなよ竜の旦那、八つ当たりはよくないぜ?」

「Shut uuuuuuuuuuupp!!!!!!!!」



全員まとめてheavenのentranceまで送ってやるぜッ!!!!!!!!!

いざ勝負!!と真田とgroundへ行こうとして、腕を掴まれて止められた。
Don't stop me!!!!!ついでに触るなッ、俺は名前のモンだ!!!!




「…な、…は、はれんちぃぃいいいいいいいいぃぃぃいいいいいいぃ!!!!!」

「ΣWhat!?今のどこが…」

「声に出てたよ、竜の旦那」



あ、焦った…
ヤローに腕掴まれることもOutなのかと…本気で心配したぜ、真田…。

猿に掴まれていた腕を振り払って大声を上げたかと思えばどごぞへと走り去る真田。ったく、何事かと思えばそういうことかよ。あいつのpureさはもはや病気だ。


はぁ…興が冷めた…。もういい、


さっきまでいた席に座って机に突っ伏す。
思いっきり息を吸ったところで持ち主の残り香なんてあろうはずもなくて、ならば触れられない持ち主に間接的にでもいいから触れたいと机に頬をつける。

それくらい、許してほしい。



「なんで名前ちゃんと付き合ってるわけ?」



普段そんなに話さねぇ猿がニヤニヤと最高に腹正しいfaceで俺のいる席の前に向き合うように座る。

Fuck you、てめぇにくれてやる言葉なんざねぇ



「竜の旦那が名前ちゃんを好きなのは嫌ってほどわかるけど、名前ちゃんは実際のとこどう思ってるの?」

「…そんなの、俺だって聞きてぇ…」



好きだって、付き合ってくれて、何度も何度も…、

それで困ったように笑った名前が"じゃあよろしく"って一言だけ答えて、



すごく嬉しかったんだ。


初めて見たsmileは満面の笑みじゃなかったが…
俺のことをどう思ってるか聞くことはなかったが…

それでもやっと、…やっと俺の思いが届いたんだって、もう…


その頃は付き合えたって事実だけで満足で…。But…そう思ってたが、全然足りねぇ…



「好きだ………、名前」

「……はぁ…竜の旦那も末期だね、なんか可哀想」



いつのまにか教室にいるclassmatesも減って、Ahー…みんな帰っちまったのか…。俺は名前に忘れられて帰れずにいるのに、

名前は…俺のことを、好きだ。好きなはずだ、好きじゃなきゃいけねぇんだッ、じゃなきゃ…
付き合ってねぇ。

そうだ、お互いを好きだから付き合うんだ。それがloverだ、名前は俺のloverだ。疑問に思うことは名前を信じてないことに繋がる、駄目だ。それは、崩れる…名前、…なまえ



「なまえ…」

「…俺様竜の旦那が分かんない」



……別に、わかってほしくもねぇ…



「不安なら聞けばいいのに」



聞けるわけねぇ、それは…石田の言葉を借りれば名前へのbetrayalだ



「それか確かめればいいのに」

「…………たしか、める…」

「そ。確かめる」



そんなのも、できるのか……?本人に聞きもせず、そんな…

俺のfaceに出てたのか猿は"思い付かなかったの?"とあきれた風に天を仰いだ



「押して駄目なら引いてみろって言葉だってあるだろ?」

「…引けってか」

「そ。別に別れろとまでは言ってないぜ?今までのアプローチをやめて名前ちゃんに心配してもらったり、名前ちゃんに冷たくして他の子と仲良くして気を引いてみたり?」

「…つまりjealousy?」

「いえす」



…そうか、
それなら、それなら…っ!

妬いてくれるのは好きだってことのevidenceだ。その手なら聞かずとも分かる、名前の想いを知ることができる!!


は…、はは…ははははははははは…ッ!!!



「Ha!!早速実行だ!!」



そうだッ、それだ!!
猿もたまには使える。猿とハサミは使いようとはよく言ったもんだぜ。

そうと決まりゃあ楽しいpartyの始まりだッ、


逸る気持ちを抑えられず上がったtensionに勢いを任せてclassroomを後にした



「…名前ちゃんには、あまり効果的じゃないけど、」












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