『…んっ……あれ??』


目を醒まして辺りを見渡すとさっきまで捕まっていたコンクリートの部屋でわなく、また最初の目的のコンビニでは勿論なく、何処か別の場所にいた


『…此処どこだ??』










『わァ、綺麗〜!!』


部屋の布団に寝かされていたけど周りには誰もいなかったし此処がどこなのか確かめたかったのもあって勝手に部屋を出てきた



そして部屋を出た目の前の庭には1本の綺麗な桜の木が立っていた

こんなに綺麗に、しかも満開な桜は初めて見た


「そんなもんジッと見てて面白いんですかィ??」


『!!!?』


暫くボーッとそれを見ていたからかいきなり声を掛けられてびっくりした


声の主は蜂蜜色の髪をした美少年


『…えっと』


此処の人??
でも服装があそこで見た黒い服着てるし…じゃぁやっぱりこの人達に助けて貰ったのかな??



「あんた(バズーカの)爆発に巻き込まれてその場で気絶しちまったんでさァ」


爆発!??
そんなのあったっけ??

気絶する前のこととか何か色々覚えてない

爆発するとか戦争!!??

『…あの』

「??」


『何かあんまり覚えてないんですけど、助けてくれてありがとうございました。』


ペコリとその人に頭を下げてお礼を言う


「まぁ仕事なんで。…あんた名前は??」


『あっ、月城咲夜です』


ふ〜んと興味無さげに呟いた後着いてくる様に言われた


私まだ名前聞いてないし…


「近藤さん、連れてきやしたぜィ」


美少年に連れられて入った部屋には
ゴリラが居ました








「色々大変だっただろぉ??怪我の様子は大丈夫か??」


総悟がバズーカ撃った時のもあるがその前からこいつは所々怪我をしていた


人質がいる何て事山崎が見張っていた限りではそんな様子は見られなかったと報告を受けているがではこの女は一体何処から来たのだろうか??


『っ!!!ゴリラが喋ったァァア!!!?』









「名前は??」


『レディー・ガg……月城 咲夜です 』





部屋に通されていきなりゴリラに話かけられました



本人曰く

「人間だからァァア!!似てるかもしれないけど人間だからァァア!!!」

だそうです




そっくりだから
もうゴリラで良いと私は思いました。


ちなみに今は瞳孔が開いたイケメンに取り調べなう



イケメンだけど超怖い
ふざけたらめっちゃ睨まれた



でもさっきの美少年といい此処はイケメン率が高いのか??



……あれ??
そういや此処どこだ??



『あの〜??』



「「「??」」」


考えてても分からないので直接聞く事にした

『此処はどこですか??』








「何処って屯所だけど??」

ゴリラさんがさも当たり前の様に言う
…いやだから屯所って何処??


『いやそうじゃn「局長ォォオ!!」…ッチ』


誰だよこの地味な奴
私が話してたのに…



「えっ、なんで俺出てきてすぐ地味な人扱い??てかさっき舌打ちした??」



「どうした山崎??奴ら何か吐いたか??」



私が答えない変わりにゴリラさんが返事をした


「それが奴ら…」

チラッと私を見ながら答える

「人質だった娘を連れてこないと何も喋らない、と」


今度は4人の視線がジッと集まってきた

『ぇっと…私っすか??』






『私来てあげましたよ。さぁ全部吐いて貰おうかっ!?』


「何でテメェが進んで取り調べしてんだよ!!」



怖い様なら別に無理して来なくてもいい、と言われたけど正直此処まで巻き込まれたのに無視は出来ない



『刑事みたいでカッコイイからですよっ!!カツ丼まだですかっ!?』


…ていうのもあるけど
少なくとも事故にあったはずの私が気付いたらどうして人質になっていたのか知りたい


おそらくこの人はその理由を知ってるはずだ!!




『…と私の刑事としての勘が言っている!!』


「テメェ警察でも何でもねぇだろォォオ!!いい加減にしろォォオ!!」






『…で??私になんの用ですか??』



そろそろ本題に移ろうと放置していた誘拐犯に質問する


「お前奴らと楽しくやってたが此処が何処が分かってんのか??」







『…屯所って所だって聞いてる。それが何か??』


答えを聞いた浪士が面白そうに言い返した




「クックック…そうじゃねぇよ」


「「「『??』」」」


「そうじゃねぇってどういう意味でさァ」




意味が分からず思わず聞き返した

「此処は江戸だ。」


何当たり前の事言ってんでさァこいつ
俺も近藤さん達も意味が分からないと言った顔をする



『……は??江戸??』

逆に言われた本人はもっと意味の分からないと言った感じで顔をしかめている



「テメェら幕府の犬共にも教えてやるよ!!…何でこの女があの場所にいたかをな!!」



浪士は面白そうにニヤッと笑った




確かに土方さんが言うには
山崎がずっと奴らを監視していた
その際に人質らしき女がいるなんて事は耳に入らなかったし山崎本人も知らなかった



だから目の前に刀突き付けられたこいつがいる時は罠かもしれないとも思った



「別にこの嬢ちゃんは俺達の仲間でも何でもねぇ。ただ俺達がそこらの街で連れて来た訳でもねぇ!!」


―別の世界から連れて来たのさ



((それではまるでおとぎ話の様に))



12.7/7修正

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