ガタンガタンッー


ガタンガタンッー




『…zzZ』





ガタンガタンッー

ガタンガタンッー



次はァ〜○○駅ィ〜○○駅ィ〜






『……ん…??』







目が覚めて目的地にたどり着いた



『よいしょっと』





笑って見送ってくれた駅員さんに手を振って

何も考えずに真っ直ぐな道を歩いて行く






周りには知ってる人も知ってる道も無くて

田んぼや畑、沢山の緑が広がっている

まさにのどかな田舎って感じだ



こういう雰囲気は嫌いじゃなくて
寧ろ好き


目に見える自然の姿が嘘じゃないって教えてくれる様だから





『んーー!!のんびりしてて良いなァ〜!!』















今日は久しぶりに休みの日だった

雨ばっかりだった天気もなんとタイミング良く今日は晴天で
コレは絶対どこかに行かないと損だと思った



だからザッキーとか沖田さんとかに
遊んで貰おうと思ったのに2人共仕事だと断られた


沖田さんから仕事なんて言葉が出て来てビックリしたけど


なんでも、もう直ぐ攘夷浪士のアジトを潰しに行くらしく
そのための準備をしなくてはいけないらしい




土方さん曰わく

「総悟は攘夷浪士の事になると偶にやる気になる…まァアイツも一応隊長だからな」


だそうだ



私的にはやる気があろうが無かろうが
皆大きな怪我をせずに帰って来てくれたらそれで良いんだけど








そんな訳で今日は前に駅前をと通った時に


アレ??この駅何処まで行くんだろ??



ってふと思った事を思い出して
ソレを思い切って実行する事にした

















『…凄い!!』



今は少し歩いた所にあった丘に立っている


遠くの景色が見たくて周りを見渡すと
小さなターミナルが立つ江戸の街が見えた



視線を横にズラすと海まで見える




『ちっちゃいなァ〜…』


ここから見える江戸はまるでオモチャみたいに小さくて

あの場所から来たのだと思うと不思議な気分








バタンッーー



手と足も広げて大の字に寝転がった


今日は日差しも暖かいからか
地面の濡れもそんなに気にならない



空を見渡すと江戸で見るよりもずっと広い青空があった






今は雲一つ見当たらない


ずっとこんな天気だったら良いのに

そしたら暖かいし過ごしやすいし
何よりも洗濯物が良く乾くのになァ





そんな事を思いながら
気持ちの良い風が吹く中そっと目を閉じた









「なんでお前はいつもヘラヘラ笑ってんでさァ…」








『………』



この間沖田さんに言われた言葉が
ずっと頭から離れない



どうしてそんな事を聞いたんだろう



私何かしたっけかな…??





ただ楽しいから笑ってる

沖田さんにはそう見えないのかな…??




『…むつかしいなァ』



慣れない事を考えるのはどうも疲れる



そんな事を考える為に
1人でここまで来たんじゃ無いんだけどなァ


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