「ドキッ!?第27話 チキチキ!!男だらけの大作戦〜!!」
「近藤さん、何が27話なんだよ??」
「何が大作戦なんでさァ??」
「え??俺も分かんないけど、何だか言わなきゃ駄目な気がして…」
「何なんですかソレ」
「アレ??ザキ居たんですかィ??」
「始めから居ましたけどォォオ!?」
とまァ、ザキは置いといて、
俺達は居間でテレビを見ている
庭を覗くとアイツが洗濯物を干しているのが見える
前にアイツが笑った所しか見た事が無いのに気付いてから、
暇でしょうがない時にアイツを観察してみたが
やっぱりいつものアホ面でヘラヘラ笑ってるだけだった
「総悟ォ、そんなに咲夜ちゃんジーっと見てたらストーカーと間違われちゃうゾ☆」
☆まで付けて俺に言ってくる近藤さんは
勘違いをしたらしい
「近藤さんに言われたらお終いでさァ、それに別にジーっと見てなんかいやせんぜ??」
まったまたァ〜と
俺を小突いてくるのをシカトする
何でこの人は見た目の割に恋愛だ何だと興味津々なんでィ
「咲夜ちゃんがどうかしたんですか??」
不思議に思ったのか山崎が聞いてきた
「別に、…アイツがヘラヘラ笑ってる所意外見たことねェと思っただけでさァ」
「イヤイヤ流石にあるでしょ……アレ??そう言えば俺も無い気がします」
「…そう言えば俺もねェ。」
「え??俺がお妙さんの所から帰って来る時は初めの時は心配してくれてたけど??」
今は帰って来るたびに
溜め息混じりに無言で医務室まで連れて行かれているけどねェ
「そりゃ、また別だろ」
「俺達が言ってるのは、咲夜ちゃんが、泣いたり怒ったり落ち込んだりした所を見たこと無いですよねって話ですよ局長。」
何でィ、結局誰も分からずじまいかよ
まァ、俺が知らねェのに他の奴らが
知るわけねェか
…イヤ別に知ってても問題ねェけど
ソレはソレでなんかムカつく
「そう言えば俺、こないだ廊下にしゃがみ込んでる咲夜ちゃん見つけたんですよ」
そう言って山崎が話始めた
最初は掃除してるのかなって思ってたんですけど
良く見たら何か違うくて
咲夜ちゃんの方から何かシューって音が聞こえたんです
何してるのか気になってそっちに行って見たら手に持ってたのは何かの殺虫剤スプレーで
ふと、足元を見てみたらGがひっくり返ってたんです
「咲夜ちゃん無表情で動かなくなるまでずっとソレをGにかけ続けてたんですよね」
「「「………」」」
その場がシー…ンとなってなんとも言えない空気になった
「…咲夜ちゃん虫とか平気そうだもんな…」
「「「確かに」」」
近藤さんの言葉に全員がうんうん、と頷いた
「こないだ見回りしてる時、何故か犬と睨み合ってんの見たわ俺」
「俺も昨日アイツが土方さんのマヨに辛子入れてるの見やしたぜ」
「ソレはテメェだろうが」
話がどんどんズレていって最終的に
アイツの何を知りたかったのか分からなくなってしまった
イヤ別に特別知りたかった訳では無いけど
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