「……ん…??」


あのまま気付いたら朝まで寝てた


んで目が覚めた時にはもうアイツは部屋に居なくて俺には別の布団が掛かってた



最近珍しく仕事をして疲れが溜まっていたからか、いつもよりも眠りが深かったらしく
咲夜が起きた事にすら全く気付かなかった




机の上に合ったメモには

【ポカリとか色々迷惑掛けました。ありがとう御座います(^^)】


と書いた紙が1つ


「…礼が雑でさァ」




この俺が看病してやったんでィ

どうせなら俺が起きて朝1番に言いに来なせェ


ガシガシと頭を書いて部屋から出た



…もう昼か
誰にも邪魔されずにこんなに寝たのは久しぶりでさァ



ファア〜と欠伸してから食堂に足を運




今日の朝飯はなんだったのか


ずっと寝ていたと言うことは、昨日の昼から何も食べて無い事になる


だが、起きて直ぐからがっつく気にはなれない


この時間ならアイツも居るだろうし
何か軽い物でも作らそう





ブチュッ、ニュルニュルニュル〜…


「オゥ総悟、お前やっと起きたのか」



「…死ね」




軽い物を食べるつもりで来たのに
何で起きて直ぐに犬の餌なんか見ないといけないんでィ




「オイ、テメェ今土方スペシャル侮辱しただろ!!謝れコノヤロー」




「こっちこそ朝からそんな吐き気する物見せられて最悪でさァ、謝れ土方そして死ね」





後ろで何か言っているのを無視してカウンターに足を進める








「あら、やっと起きたのかい??」


そこにアイツの姿は無くておばちゃん達が居るだけだった


「何か食べる??」



『あー…お茶漬け』



はいよ、と出て来たのは
お茶漬けに玉子焼きも付いていた




「ども」



「私からのお礼よ。昨日咲夜の看病してくれてありがとうね」




あァ、そう言えばポカリ渡してくれたのはおばちゃんだった



「ずっと看病してくれたらしいねェ。今朝咲夜が『今日はゆっくり寝させてあげてくれ』って土方さんに頼んでたよ」




成る程
だから土方さんも誰も起こしに来なかったのか



[*prev] [next#]




人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -