「いらっしゃいませー」





お菊さんに言われたとうり買い物に来た私





只今大江戸スーパにいます









真選組は大所帯です
だから食料などの消費量がハンパない





私達女中が買うだけではキリがないので週に2回食料を業者の人に持ってきて貰っています




それでも足りなくなるのでその分だけ買い足しに行きます









今真選組に足りないのはマヨネーズ…





もう一度言いますよ??




マヨネーズです!!!










なぜマヨネーズが足りないのかは分かりましたか??





『…ハァ。自分で買えよな土方さんめ!!』






そうです
マヨネーズ大好き副長こと土方十四郎が有り得ない量のマヨを1日に消費しやがったせいです





正直勘弁して欲しい
女中はパシりでは有りません












PM13:25


ジロジロと周りの人の視線が私に集まる


視線が集まるのは別に私に見とれてるとかじゃなくて単純にカートの中がマヨネーズで埋め尽くされているからだ




「ママー、あの人マヨネーズばっかりもってるー!!」


「しっ!!!見ちゃいけません!!」




『……』




土方さん帰ったら覚えてろォォオ!!!


恥ずかしいから早くスーパーから出よう



「有り難う御座いましたー」






PM14:05


〜〜〜♪ピッ


こっちに来てから近藤さんに買って貰った携帯
やっぱりどこに居ても必需品な事には変わらない


着信【土方さん】の文字


『もしも〜し??』



「あぁ月城か??悪いが買い物終わったらそのまま総悟捜して連れて帰って来てくれ。じゃあ頼んだぞ」



ブチッ…プーップーップーッ




…拒否権無しですか??
もしもし??しか言ってねーよ


両手いっぱいにマヨネーズが入った袋を持ってやっと帰れる!!と思ったのにそのまま沖田さん捜せ??

この広い江戸を??



鬼かァァア!!……あっ鬼の副長なんだった



本当に帰ったら覚えとけよ!!!マヨネーズにマスタード仕込んでやるゥゥウ!!!
















PM14:36


『沖田さ〜ん!!どこですか〜??』

あれからずっと沖田さんを捜してるけど全然見付からない



本当に私は別に沖田さんのお世話係じゃないのに…

よし、見付けたら絶対マヨネーズ1袋持って貰おう




早く帰らないとお菊さんにシバかれるから今すぐに帰りたいのにィィイ!!沖田さんのアホォォオ!!!!



何時だろうと時間を確認しようと携帯を開く



『………』




…初めから携帯使えば良いんじゃね???














PM15:29


『…やっと見付けた!!』



あの後直ぐに沖田さんの携帯に連絡すると、歌舞伎町の公園にいる とだけ答えて直ぐに切られた



それだけで分かる訳もなくまず歌舞伎町に行く道すら分からない私は、
歌舞伎町に行って沖田さんのいる公園に辿り着くまでに1時間近く掛かってしまった




文句を言ってやろうと近付くと変なアイマスクを着けてスースーと寝息を立てながら寝ている




そもそも何でこんな堂々とサボってんだこの人

そりゃ土方さんも怒るわ




『沖田さーん??起きて下さい!!迎えに来ましたよ〜??帰りましょう』



「…むにゃむにゃ」




『オイ起きろよ。絶対起きてますよね??寝言でむにゃむにゃ言う人初めて見ましたよ私』



沖田さーん、と暫く揺すっていると鬱陶しくなったのかやっと起きた


何で1日に同じ人2回も起こしてるんだろう




PM15:55


『遅ようございます沖田さん』




「おう、迎えご苦労」


『どこの社長ですか』




起きて直ぐの会話がこれって、絶対反省する気ないだろうな…


まぁそんな事は置いといて、さっさと帰って晩御飯の準備をしようか




((ちょっ、荷物1つ持って下さいよ!!))

((1つ持ってまさァ))

((それマヨ1個ォォオ!!))


12.7/9修正

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