「…するとテメェら攘夷浪士共と天人の組織が造り出した機械によって別の世界からあの女連れて来たとでも言うのか??」


「あぁ。」


「…まるで信じられねぇでさァ」

総悟が言うと浪士は鼻で笑った


「別に信じなくて良いがな。あの嬢ちゃんの態度でいずれ分かる事だ」










―別の世界から連れて来たのさ





「「「「『!!?』」」」」



『別の世界からってどういう事??此処は日本じゃn……バタンッ!!』


言いかけて突然女が倒れた


「咲夜ちゃんッ!!?」


近藤さんが慌てて女のもとへ行く
「ザキッ!!急いで運べ!!」

「はっはい!!」









…という理由で今は俺と総悟で
取り調べをしている


「…じゃあその機械でまたあの女戻せばいいんじゃねぇんですかィ??」










『あっ、いふぇふぇんふぁんふぉふぃふぉーふぇん!!ふぉふぃふぃふぁふぇおふふぁれふぁふぁふぇふ
(あっ、イケメンさんと美少年!!取り調べお疲れ様です)』



「読みにくいわ!!ちゃんと飲み込んでから喋れやァァア!!」


「……何やってんでさァお前」



取り調べも終わって分かった事を近藤さんと一応女にも報告するために初めに女が寝ていた部屋に行ったら誰もいなかった


嫌々土方さんと探してたら
3人共食堂で飯食ってた


…倒れてたんじゃねぇのかよ




「何か昨日から何も食べてなかったみたいで空腹で倒れたみたいです」


疑問に思ったのを察してか
アハハと苦笑いしながら説明する山崎見てたらなんか無情に殴りたくなるの俺だけじゃないらしい

土方さんに無言で殴られてらァ



「オイ。」

『ふぁい??(はい??)』


「…」


モグモグと俺が話かけても
口は動いたまま返事するこいつは
本当に異世界から来たのだろうか??



浪士の話が本当ならこいつは別の世界の人間で
此処が何処で俺達がどういう人間なのか理解出来ていないはず

普通そんな場所でむやみやたらに物を口にするだろうか??



『??…ゴクン、何ですか??そんなにジッと見詰められたら照れるんですけど…』


そうこっちを見ながらふざけて言うこいつはやっぱり只の攘夷浪士の仲間ではないだろうか??




と、普段全く考えない仕事の事を考えてしまう程こいつは落ち着いている



「トシ、総悟、報告に来てくれたんだろ??奴は他に何か言ってたか??」


あぁそういえばそうだった、と土方さんが報告を始めた






「奴は絡んでいた天人の組織については未だに黙りだかその女の事だけはペラペラ喋ったぜ」


そう言って私をチラッと見るイケメンさん

「分かった事は主に4つある」



1つ目に
誘拐をした理由は地球人は物覚えが良いので其を天人や人拐いに売るため

捜索願いが出ては色々と面倒だから絶対にバレない方法として選ばれたらしい


2つ目に
別に最初から私を狙って拐った訳じゃない、という事

機械を発動させた際、偶然私がそれに引っ掛かっただけだそうだ
…って私は魚か!!


3つ目に
機械だがあれは戦闘の際に爆発に巻き込まれ破壊され修理不可

元々、天人が造り出した物で攘夷浪士達には構造がまるで分からないらしい


4つ目に
攘夷浪士と天人が手を組んだのは別の世界と言っても連れ去るにはその星に機械を持ち込む必要があったのと

組んだ方がお互いに色々とメリットがあったから





「―以上だ」



『……』


という事はつまり…??


『…私は元の世界に帰れない??』






シーーン…

私の発言にまさかの空気




「でっでも、まだ咲夜ちゃんが異世界から来たなんて決まってないじゃないですか!!……ねっ!!咲夜ちゃん!!?」


空気に耐えれなかったのか山崎さん(ご飯食べてる時教えてもらった)が必死にフォローする


エェっ!!
私に聞かれてもなんだけど
…て言うか私が1番知りたいんですけどォォオ!!!



…いや、確かに江戸とか天人とかは私が知らないだけで

江戸市とか天人市があるだけでそこ同士の喧嘩だよきっと



攘夷浪士とかも何かのグループ名だよ

きっと不良なんだよヤクザなんだよ



ポジティブだ!!
ポジティブに考えろ咲夜!!
ポジティブに考えたらきっとそうなるって小学生の先生が言ってた様な言わなかった様な〜



『そっそうですよねっ!!きっとここの人ですよね私!!異世界とか意味分からないでS「天人ってどっかの地域とかじゃないですぜィ??」……ぇ??』




こ、心読まれたァァア!??
エスパーだ!!エスパーがいるゥゥウ!!!




「天人は簡単に言えば宇宙人でさァ。攘夷浪士もテロリストでィ。」




そう言って何とも分かりやすく説明してくれた美少年



『こっ心読んだんですか!!?』


思わず聞いたら単に声に出ていたらしい














『…つまりここは江戸で、天人達が江戸を開国させてそれに反対してるのが攘夷浪士。あなた達はそれを取り締まる真選組、という訳ですか』




簡単に説明をしてくれたイケメンさんはやっぱり説明する時もイケメンだ




ふむふむ
これはホントに…



『別の世界っぽいですねぇ…』






―シーン……


取り合えず住む場所とか色々探さないとだなぁ…




お金とかどうなってんだろ


う〜ん





「咲夜ちゃんっ!!!」

『は、はい!!』


「こうなったのも何かの縁だ!!!元の世界に戻れるまで、ここに居ればいい!!」



ニカッと笑って言う近藤さん


『…いいんですか??私本当は攘夷浪士かもしれないですよ??』




好意で言ってくれてるのは分かっている

が、仮にも警察の偉い人が、そんなに簡単に人を信じていいのだろうか??








「そんな風に俺達を心配してくれる子が、俺達を騙すような事しないさ!!なぁトシ!!?」


ガハハと笑って同意を求める近藤さんはきっと凄くいい人なんだと思った



「…ハァ。まぁ行く宛が無いのも事実だろ、好きにしろ」



そう言ってスタスタと何処かに行ってしまった



良かったねィと隣で呟いた美少年に
はいっ!!と元気に答えた


取り合えずここでの生活も何とか成りそうだ





((ありがとうございます!!ゴリ…藤さんっ!!))


((ゴリ藤さんって誰ェェエ!?全然誤魔化せてないからァァア!!))


12.7/7編集

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