「‥‥あれ、咲夜さん?」
スーパーでお使い中、何だか聞いたことの無いようであるような声に呼び止められた
「やっぱり、お久しぶりです。買い出しですか?」
『‥‥お久しぶり…です?』
メガネを掛けた、この漫画とかゲームとかにも何処にでも居そうなこの少年‥‥‥‥‥‥
いったい誰だっけ?
「真選組は人数も多いし1人で買い出しなんて大変ですね」
『‥‥まぁ、うん。慣れたと言えば慣れたんですけどね……えっと…‥‥そっちも、買い出し?』
1度会話を始めてしまうと、誰だっか非常に尋ねにくい‥‥
と言うか、私こっちにそんな知り合い多い訳ではないんだから、確実に思い出せる筈なんだよ…
何よりこのメガネ少年に申し訳ないし‥‥
思い出せ私!!
頭をフル回転させるんだ私!!!
『‥‥…‥‥っ!!』
ダメだ!!思い出せない!!
‥‥思い出そうと思っても、思い出すのは一癖も二癖もある濃い人達ばかり‥…
特徴が無いのが特徴っぽいこのメガネ少年に、どうしてもたどり着けない‥‥
キャラが薄いと逆に濃い、みたいな仕組みに私の頭はなってなかった
バレないうちに早いところ撤退しようと思ってたのに‥‥なんで会話を広げようとしてんだ私!!!
…いったいこの状況どうすれば‥‥っ!!
「ええ、まぁ…うちは3人ですけど、何かと規格外に食べるのがいるんで」
困り笑いするメガネ少年
なんだか年のわにりに色々苦労してそうだ
『‥‥なんか、そっちはそっちで大変そうだね』
「‥‥まぁ慣れちゃった部分もあるんですけどね。あの人達の普段のダメ人間っぷりを見てたら、僕がしっかりしないとって‥‥」
主に生活面で、と遠くを見つめるメガネ少年
‥‥ほんとに苦労してそうだな
なにか思い出せそうな…あとちょっとの所まで来てるんだけど
‥‥うん、本当にごめんなさい
君はいったい誰ですか、、?
(…咲夜さん、どうかしましたか?)
(えっ!?べべべ別に?)
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