『どこが良いですかねェ〜』



スーパーには良く行くけども、雑貨屋さんや今時のお店には余り行ったことの無い私


こう言う時に、つくづく女っ気が無い事を思い知らされる



今日はついでにお店巡りも兼ねてストラップ探しをしよう!




『沖田さんはどこか良いお店知ってますか?』



「あー…、そんなに」



『あ、そーですか…?』



なんだ一体
さっきからなんか様子が可笑しいって言うか、元気が無いと言うか…




『じゃあ取り敢えずあのお店入っても良いですか?』



「おー」



目先に入った落ち着いたお店に入る事にした






『あ、コレ可愛い…コッチも良いかも』




女の買い物は長いと良く言うが、今日初めて実感する


普段全くと言って良い程女っ気が無い咲夜が、店に入って直ぐに色々な物を見ながらアレでも無いコレでも無いと言うように、あちこち見回っている




ストラップ探しに来た筈がいつの間にかそれ以外の棚にまで楽しそうに足を延ばしている



普段なら早くしろと催促する所だが、今は丁度良い

自分で言うのもなんだが、今俺は少し悩んでいる





それは、今アイツは怒っているのか、それとも悲しんでいるのか…それとも何も思って無いのか



普段ならストラップを壊したくらいでどうこう悩む俺じゃ無いが、今回はちょっとばかし違う


ストラップが、アイツが元々居た世界の物だと言う事だ

ある意味換えの効か無ェ物を壊したと言う事で、少し引け目を感じる




咲夜自身がもっと分かり易い態度を取れば別だが、アイツは肝心な時に分かり難いから困る




…ったく、どうしようかねェ













『あ、コレも良いかも…』




私は今非常に困っています
困り過ぎてろくにストラップ探しも出来ません


ズバリ沖田さんが変!



いつもなら早くしろとか、そこら辺の石で良いだろとか言って来そうな沖田さんなのに


今日はそれが無い上に、後ろでジッと視線を感じる


どうしたんだ一体!!

…まさかストラップ壊した事気にしてるのかな……ってそれは無いか





『あ、コレ可愛い』



ふと目に入ったのは四つ葉のシルバーネックレス


葉の1つに緑色の石が入っていて可愛い


値段を確認して、今度買いに来ようと決める





『沖田さん、次のお店に行きましょう!』



ストラップはこれと言って無かったので、お店巡り続行です



沖田さんの様子も多分その内直るでしょう!





(なんかコレって俗に言うデートみたいですね)


(……オエ)


(…冗談ですゥ〜!だからその顔やめて!!)



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次回に続きまーす!







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