「ンンッ……!」





噛み付くようなキスをされ、坊っちゃんの舌が逃がさないとでもいうように絡め取られる。






昔交わしていた、おやすみのキスとは違う……甘くとろけるようなキス。








(こんなキスの仕方、彼は一体いつ、どこで覚えてきたのだろう……?)









呼吸を奪われ、自由を奪われ

残っているのは僅かな理性だけ。





頭がクラクラしだして、息苦しくなったところでやっと離された唇。







『……っはぁ、

ボクはもう名前の知ってるボクじゃない』








そう言って私をベッドに放り投げ、組み敷いた。










『見せてあげる。名前も知らないボクを』













ふわり、



彼が覆いかぶさると微かにベルガモットの香りがした気がした。














彼の手によって荒々しく服を脱がされ、徐々に生まれたままの姿にされていく。







必死に抵抗しようにも、両手首を押さえ付けられ動くこともままならない。








「やっ……!やめてください、坊っちゃん!!」




『やめない』












本当の息子のように思って育ててきたのに……その息子に犯されるなんて、どれほど屈辱的なんだろう。












「坊っちゃん……やめて、お願い……」












涙をためて懇願しても、坊っちゃんは無視してコトを進めていく。













ぱさり、










最後の一枚が床に落ちた。









『名前はずっと、ボクのこと息子のように思ってたみたいだけど……ボクはずっと女として名前のことを見てた』




「坊っちゃん……」








突然の告白に驚いて坊っちゃんを見上げると、彼は切なげな顔で私を見つめていた。









瞬間、坊っちゃんは赤く熟れた私の胸の頂きをチロチロと舐め始めた。








「あっあっ、やっ」











時折見える坊っちゃんの赤い舌が私の羞恥心を煽り、私はその光景を見ないように瞳をそらす。








ヂュウヂュウと卑猥な音を立てられながら、いやらしい舌使いで舐められると僅かな理性は手放されそうになった。




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