was incorporated.









pipipipi...pipipipi






「カナ!!いつまで寝てんの、はよ起きい!」

「…何やの、まだ8時前やん…今日は市役所やら行く予定ないやろ?」



母親に早朝からたたき起こされ不機嫌そうな声を出す彼女の名前は三浦夏南子。
最近関西から東京へ越してきたばかりで先週にやっとすべての手続きが完了したばかりだった



「アンタ何言うてんの!今日から新しい高校行くんやろ?」

「………忘れとった!」

「はぁ…早よ用意して降りてきぃよ。」



母の言葉に一気に目が覚め急いで身支度を整えて階段を駆け下りた



「なんでお母さんもっと早よ起こしてくれへんのよ!」

「何辺も起こしたけどアンタ起きひんかったやろ。」

「そんなん知らへんよ!ヤバ、遅刻!行ってきます!」



気いつけて行きよ!と後ろから聞こえる母の言葉を聞き流しながら
行き際に掴み取った大好物のアンパンにかじりつきながら家を飛び出した。






******







「ま、間に合った…っ!」



ぜぇぜぇと息を切らして無事時間通りに泥門高校に到着した。
ボサボサの前髪を手で軽く直しつつ急いで職員室へと向かう。



「お、おはようございます!」

「あぁ三浦さん!待ってましたよ。」

「校長、遅うなりました!」

「時間通りです、構いません。」

職員室に向かうと夏南子はいち早く校長室へと通された

「それよりもありがとうございました、編入先紹介してもろて。」

「いえいえ、三浦さんのお父様にはお世話になってますからね。
そんなことより、新しいクラスに早く馴染んでくださいね。」

さぁそうと決まればクラスへ行きましょう、と校長に促されクラスの担任と一緒にクラスへと向かうのであった。










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