「別にすきでもないもん!」
「本当なのかー?」
「そうだもん、別に梓先輩なんか好きじゃないもん。」
本当は凄く好きで大切な人。
だけど、照れて本心じゃないことを言っちゃうの。
でもね、梓先輩を前にすると、ね。
君の魔法
「本当に名前は素直じゃないなー」
翼先輩と仕事の合間に話していると、いつの間にか梓先輩の話になっていた。
素直になりたいのに、なかなかなれなくて。
そんなところにタイミングを計ったかのように梓先輩が現れた。
「あっ…梓先輩?」
「そうだよ、名前。酷いなー僕のこと好きじゃないの?」
「別に、梓先輩のことが好きじゃないわけじゃないんですよ!」
梓先輩のことが好きだから、素直に気持ちを伝えたいのに。
この性格?上素直になれなくて。
でも、どうにか伝えたいって思うから難しい。
「梓先輩は意地悪です。」
「僕のこと嫌いになった?」
「…嫌いになるなんて無理ですよ…」
「じゃあ、好きなんだよね?」
「はい…大好きですよっ…!」
梓先輩を前にすると、不思議な感じになる。
照れ臭くても、伝えなきゃって思えるから。
だから、伝えよう。
でも…やっぱり恥ずかしいんです。
end
2012.03.29
柚姫さまリクエストのツンなヒロインが梓にデレるでした!
ツンデレを書くのって難しいな、と実感しました。
でも極められたら…と思います←
梓はヒロインよりやっぱり上手なので、うまい具合にヒロインちゃんに愛の囁きをお願いしています。
柚杞さまリクエストありがとうございましたっ!何かありましたら遠慮なくお願いします!